板橋こども動物園（板橋区板橋3、以下「こども動物園」）が4月19日と5月17日、区立東板橋図書館（板橋区加賀1）と連携した恒例イベント「出張読み聞かせ」を開催する。

故・駒形克己さんがデザインを手がけたキッズルームが会場

　同イベントのきっかけは2021年10月。前年12月にリニューアルオープンした「こども動物園」だったが、コロナ禍の影響で翌年始めから休園状態が続き、東板橋図書館で2021年7月に行う予定だった動物との触れ合いイベント「出張動物園」も緊急事態宣言が長引き中止に。同園職員の水野由穂さんによれば、「感染状況が落ち着いた10月になってようやく『出張動物園』開催にこぎ着けた。その際、東板橋図書館の方と今後も連携して親子で楽しめるイベントを共同開催できたら、という話になり、こども動物園内での絵本の読み聞かせを2022年7月に初開催した」という。その後もコロナ禍が落ち着いた時に「出張動物園」と「出張読み聞かせ」を相互に、断続的に行うようになって現在に至っている。

　「出張よみきかせ」は、東板橋図書館から派遣されたボランティアが時節にちなんで選んだ親子で楽しめる4～5冊の絵本を読み聞かせ、手遊び歌などを披露する。通常の会場となる事務所棟内の「キッズルーム」はユニバーサルデザインで設計され、おむつ交換スペースや授乳室も完備。絵本「ごぶごぶ ごぼごぼ」「Little Eyes」「Little Tree」などで知られる造本作家・デザイナーの故・駒形克己さんがデザインした遊具や動物画がちりばめられ、親子の憩いのスペースとして地域のスポットになっている。

　昨年に引き続いて今年も5月と10月の年2回、隣接する東板橋公園内の芝生広場にブルーシートを敷き、屋外で読み聞かせを行う。

　「出張読み聞かせ」の会場は、4月19日＝事務所棟内キッズルーム、5月17日＝東板橋公園の芝生広場。開催時間は両日共に10時50分～11時20分で、出入り自由。同園の開園時間は10時～16時30分。月曜休園。