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板橋区立美術館で「駒形克己展」 商業デザインや絵本作品など300点

「FIRST LOOK」等の立体作品や、平面作品などが並ぶ

「FIRST LOOK」等の立体作品や、平面作品などが並ぶ

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 板橋区立美術館(板橋区赤塚5、TEL03-3979-3251)で現在、「小さなデザイン 駒形克己展」が開かれている。

区立美術館の新旧ロゴマークを含む、駒形さんが手掛けてきたロゴデザインを展示

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 駒形さんは「Little Eyes」「Little Tree」などの絵本で知られる造本作家・デザイナー。「日本デザインセンター」で初期のキャリアを積んだ後、6年半に渡ってアメリカで活動し、ニューヨークではCBS本社やシェクターグループでグラフィックデザイナーとして活躍した。1983年に帰国してからは、「オフコース」「安全地帯」などのレコードジャケットのアートディレクションを担当するほか、コムデギャルソンなどのファッションブランドの招待状やタグなどのグラフィックデザインも多数手掛けている。

 今回の展示では、アメリカ時代の実験的な試作から、音楽、ファッションでの仕事、絵本の制作プロセスが分かるスケッチまで、駒形さんの初期から現在に至る足跡を約300点の作品でたどる内容となっている。

 11月30日と12月1日は、駒形さんが講師を務めるワークショップ「駒形克己の絵本づくり講座」を開いた。参加者は、駒形さんが絵本作りを始めたきっかけや制作上のこだわりに関する話を聞いた後、丸や三角、四角の図形や線が描かれた横長の紙に絵を描くトレーニングを行い、駒形さんのアドバイスを得ながら絵本の構想をまとめた。翌日は絵本の実制作に取り掛かり、初日と合わせて12時間で仕上げた作品の発表を行った後、駒形さんの講評に耳を傾けていた。

 駒形さんを講師に中学生以上を対象にしたコラージュ作品制作のワークショップ(各日14時~、参加費1130円、電話による事前申込制・定員30人)が12月8日と15日にも行われるほか、7日と21日は駒形さん自らが展示解説するギャラリートーク(各日17時~、電話・ハガキによる事前申込制・定員30人)を、12月22日は「絵本の仕事編」と題した駒形さんの講演会(14時~、聴講無料・先着100人)を行うなど、そのほかにも関連イベントを予定している。

 会期中、今回の展覧会図録や駒形さんの絵本作品などを取り扱うミュージアムショップを館内にオープンする。

 開場時間は9時30分~17時。月曜、12月29日~1月3日休館(月曜が祝日の場合は翌日)。観覧料は、一般=650円(65歳以上は半額)、高校生・大学生=450円、小中学生=200円。土曜は小中高生無料。2020年1月13日まで。

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