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「イトーヨーカドー上板橋店」が閉店 52年の歴史に幕

閉店を惜しむ常連客が用意した感謝のうちわ

閉店を惜しむ常連客が用意した感謝のうちわ

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 イトーヨーカドー上板橋店(板橋区常盤台4)が9月29日に閉店した。

イベントスペースに設置されたかつてのユニホーム

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 同店が開業したのは1972(昭和47)年。開業当時は屋上遊園地「ファミリーランド(2008年閉園)」もあり、上板橋駅北口のランドマークとして親しまれていた。閉店当日までは売り尽くしセールのほか、3階イベントスペースではユニホームやメッセージボードなどが展示された。

 最終日のセレモニーは行わないと発表されていたが、それでも閉店を惜しむ人が300人ほど集まった。閉店時間の19時を過ぎると出入り口が消灯し、最後の買い物客が退店した15分後にシャッターが下ろされた。近所に住む家族連れの女性は手作りのうちわを振って閉店の瞬間を惜しんだ。

 同店に勤務していた元従業員の50代女性は「20年前だが、自分の働いていた店がなくなってしまうのは寂しい」と話し、「一緒に働いていた同僚とも再会できた。最後の贈り物のようだった」と涙を浮かべていた。

 ビルは老朽化のため建て替えとなり、工事期間は2年半。後継はイオンリテールが出店を予定する。

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