見る・遊ぶ 学ぶ・知る

板橋区立美術館にレオ・レオーニの作品67点寄贈 孫のアニーさん申し入れで

レオ・レオーニ氏の孫であるアニー・レオーニさんから目録が渡された

レオ・レオーニ氏の孫であるアニー・レオーニさんから目録が渡された

  •  
  •  

 「スイミー」などの作品で日本でも親しまれている絵本作家レオ・レオーニの作品が、板橋区立美術館(板橋区赤塚5)に寄贈されることとなり、7月13日、同館講義室で贈呈式が執り行われた。

 今回の寄贈は、レオニの孫であるアニー・レオーニさんからの申し入れで実現した。1996(平成8)年に同館で開催した「レオ・レオーニ展」にも深く関わり、その後も交流を続けてきた松岡館長代理は「作品を寄贈したいという申し出は、思い掛けないプレゼントのようだった。以前の展覧会もそうだが、当館では作品だけでなく、作家の魅力も一緒に伝える展示を心掛けている。今回の寄贈についても、当初は代表作の一つである彫刻作品『幻想の庭』を寄贈したいというお話だったが、レオ氏のことをもっと広く語るためにも、ほかの作品も一緒に扱いたいという学芸員としての思いが強く出てきた。ほかの作品の寄贈もリストを作って相談し、今回の67点という複数の寄贈につながった」とうれしそうに話す。

[広告]

 日本では「あおくんときいろちゃん」などの絵本作品の作者として広く親しまれているレオーニ。「スイミー」は、教科書に掲載されるなど、日本でも多くの子どもたちが触れている作品だ。

 松岡館長代理は「絵本でしか同氏を知らない子どもたちにも、彫刻やグラフィック、写真など、多岐にわたる作品があるということを伝えたい。小学生が集まる機会などに、どんどん見せていきたい」と意欲を見せた。

 贈呈式に出席したアニーさんは「作品や書類の整理をしていた時、同館からの手紙もたくさん入っていた。作品を愛し、大切にし、見たいと思う人がいつでも見られる開かれた場所を、作品の『家』にしたいという気持ちから、同館への寄贈を決めた」と笑顔で話した。

 贈呈式ではアニーさんから坂本健板橋区長に目録が手渡され、坂本区長は「絵本は、区としても力を入れている分野。同館でのさまざまな展示はもちろん、作品だけでなく作家の魅力や哲学を伝えられる美術館として盛り上げていきたい」と力強く話した。

 2020年には、同館で「だれも知らないレオーニ展」を開催し、今回の全寄贈作品と共に、制作のプロセスが分かる資料や、レオーニの知られざる面を紹介する予定。

  • はてなブックマークに追加