陸上自衛隊練馬駐屯地に駐屯する第1普通科連隊が3月11日、練馬駐屯地（練馬区北町4）から各自治体の区役所まで車両を使わずに歩行移動する訓練を行い、そのうち2個中隊が板橋区役所を経由した。

練馬駐屯地から徒歩で移動する自衛隊員

迷彩服の隊員たちが練馬駐屯地を出発して1時間ほど歩き、板橋区役所に到着したのは10時20分ごろ。その後、区役所の本庁舎内を通り、隊員たちは次の目的地となる北区役所へ向かった。

　今回の訓練について、第1普通科連隊の広報担当者は「大規模震災が発生した際は、自衛隊が車を使って移動できない可能性がある。その中で各自治体といち早く連携するためには歩行での移動が必要となる。そうした状況を想定し、歩行による移動訓練を実施した」と話す。

　訓練に立ち会った自衛隊員は「大規模震災の発生時には救助活動が遅れる可能性があり、個人や家庭でも日常の備えが大切であることを知ってもらえるきっかけになれば。この訓練を通じて自衛隊の活動に理解をいただけたら」と呼びかける。