見る・遊ぶ

杜のまちやでうめだよしのさん個展 ボローニャ国際絵本原画展で2年連続入賞

作品の前に立つうめだよしのさん(写真提供=小宮郁子)

作品の前に立つうめだよしのさん(写真提供=小宮郁子)

 天祖神社の公共スペース「杜のまちや」(板橋区南常盤台2)で7月31日~8月2日、「うめだよしの展」が開催された。同展は、杜のまちやで期間限定の出店をしているアートブックカフェ「ピージー」による「ボローニャ絵本さんぽ2026」の一環。

店内ではチリで発売された絵本と日本語のダミー本も読むことができた写真提供=小宮郁子)

[広告]

 うめだよしのさんは2025年・2026年のボローニャ国際絵本原画展で入賞しており、2025年の入賞の際にチリの出版社から声をかけられ、「En las frores」(はなといっしょ)を刊行した。小学校で図工の先生として働いているうめださんは、以前から絵を描き続けていたが、3人目の子どもが生まれた際に「絵本を描きたい」と思い、スクールに通ったことでボローニャ国際絵本原画展のことを知ったという。まだ絵本制作には自信がなかったが、イラスト5点なら…と挑戦した2025年に入賞。ピージーの運営の一人、イラストレーターのオオノ・マユミさんは「入選作家の発表を見た時に『いいな』と思い、その後、実際の絵を見た時にもやはり『いいな』と思ったので、個展へ声をかけた」という。

 動物や植物を描くのが好きといううめださんは、絵を描き始める時点ではゴールを決めずに描き始める。描きながら「これはどんな絵になっていくのか」を探っていくが、「失敗した」と思ったときでも残った線を見逃したくはないという。「これだ」というものが見えたら、そこに向かって完成させていくという制作スタイルが特徴。刊行された絵本は、一輪の花が大きく描かれている印象深い装画となっている。長女が園庭で見つけた花を靴箱に大切に取っておいたくれたというエピソードから、「花は、ただ鑑賞するだけのものではなく、気持ちを伝えることのできるものなんだ」と気付き、物語の発想を得たという。

 図工の先生も続けているうめださんは「子どもたちの作品は、素朴でいとおしい」と話す。考え方や視点に驚くこともあり、大学時代の恩師からの「子どもの中に豊かさがある」という言葉から、作者の腕次第で子どものドアが開かれると思いながら描いているという。「日本でも絵本の出版を目指したいし、子どもたちの想像にノックできるような絵本を描いていきたい」と今後の展望を明かす。

ピックアップ

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
ALL