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板橋区の公立小中学校73校が脱炭素化へ 「めぐるでんき」と共同で事業推進

昨年8月の年次報告会で説明する渡部健社長

昨年8月の年次報告会で説明する渡部健社長

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 板橋を拠点に新電力事業などを手掛ける「めぐるでんき」(板橋区板橋3、TEL03-5656-5458)が6月17日、板橋区の公立小中学校全73校への「脱炭素化電気」の供給と、同社が板橋区と手掛ける「電力の地産地消と地域コミュニティ電力事業」の推進について発表した。

地域応援プラットフォーム「めぐるスイッチ」のサービスもスタート

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 板橋区は2017(平成29)年10月、スマートシティ「エコポリス板橋」の実現に向けて同区が推進する「スマートシティ事業提案制度」の第1号認定プロジェクトとして、「めぐるでんき」による「再生可能エネルギーを中心とした電力の地産地消および地域コミュニティ電力事業」を採択。2019年3月22日に正式協定を締結し、4月から板橋区内への電力供給を行っている。4月15日には、板橋区・練馬区・北区・豊島区の一般家庭および店舗などに向けた低圧電力の販売を始めた。

 同社は「エリナス・パワー・マーケティング」(東京都千代田区)との取次契約の下、板橋区立の全小・中学校73校に電気購入由来のCO2排出量ゼロの「脱炭素化電気」を順次供給する。同取組みにより、板橋区の小中学校から従来排出される電力由来のCO2を6555トン-CO2(平成29年度実績値)を2019年度は実質ゼロ-CO2にできる見通しという。

 今後、区有施設の屋根の上に太陽光発電設備や蓄電器を今後設置する予定だとし、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用せず、発電設備から区有施設へ電力を直接供給。余剰電力を優先的に蓄電することで、区有施設の電力購入量を削減してコストダウンを実現し、有事の防災電源として活用するといった「再生可能エネルギーを中心とした電力の地産地消および地域コミュニティ電力事業」の詳細をウェブサイトで公開している。

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