法曹会館（千代田区）で12月20日、消防団員を相当数増加させることで地域防災力の向上に大きく貢献した消防団などに贈られる「総務大臣感謝状」の贈呈式が行われ、高市早苗（たかいち・さなえ）総務大臣から板橋消防署・板橋消防団に感謝状が贈呈された。

板橋消防団の活動の様子。現在、8個分団で計373人の消防団員が所属している

　今回、同団に贈呈された感謝状は、「消防団員が相当数増加した消防団」「学生消防団員の入団が多かった消防団」の2部門。複数部門での感謝状の贈呈は、東京都内の消防団では初めてのこと。

　翌21日、坂本健（たけし）板橋区長に感謝状贈呈の報告を行った板橋消防団長の田中光雄さんは「今後も、板橋区、板橋消防署と緊密に連携して、地域の安心・安全に貢献していきたい」と話した。

　同団では、2011年ごろから消防団員数の減少が続いていたが、2016年から板橋区内にある帝京大学・東京家政大学・日本大学などの学生に対する入団促進活動を積極的に行い、100人以上の学生が入団。結果、団員数を350人まで回復させ、団員数の増加と併せて、若い団員の増加による消防団の活性化を図ってきた。

　入団した学生らは年間を通じて、消防団合同点検などの行事や地域の防災訓練指導に積極的に参加し、震災時などに活躍が期待できるよう先輩の消防団員からの指導・助言を受けながら日々訓練に取り組んでいるという。