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板橋区が台風19号の対応・被害状況発表 区民の避難所利用1500人超

冠水した河川敷の水も引きつつある現在の荒川(戸田橋から笹目橋方向を撮影)

冠水した河川敷の水も引きつつある現在の荒川(戸田橋から笹目橋方向を撮影)

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 板橋区は10月17日、大型台風19号接近・上陸の影響による区の対応状況・被害状況を発表した。

12日20時ころ、高島平団地から荒川方面の夜景

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 台風接近で警戒の強まる同11日、区は区立小学校・中学校19カ所に自主避難を希望する区民向けの避難所設置を発表し、翌12日10時から開設。風雨の強まる中、区は14時52分に河川氾濫(はんらん)警戒のため新河岸川・白子川沿いに警戒レベル3の「避難準備・高齢者等避難開始」を発令し、14時55分には石神井川沿いにも同じく「避難準備・高齢者等避難開始」を発令するとともに全19カ所の自主避難所を「指定避難所」に変更。16時には指定避難所を新たに3カ所追加するなどして避難者の受け入れ先を確保した。

 16時35分には土砂災害警戒区域にも「避難準備・高齢者等避難開始」を発令し、21時に成増・三園地区(白子川流域)に避難勧告を発令。21時21分のJアラート(総務省消防庁発表)による「大雨特別警報」を発表し、21時40分には区内全域に避難勧告を発令した。

 区職員によれば、避難者数は12日10時時点で50人足らずだったのが、土砂災害の避難勧告を出した21時時点で1500人を超えていたという。

 避難勧告解除は13日9時30分。

 区では12日未明から「水防対策室」を設置、10時から「水害応急対策室」を設置するなどし、自衛隊練馬駐屯地からの派遣者2人を含めて300人を超える人員を配備。避難勧告解除となった13日9時30分に対策室を閉鎖した。

 17日発表の台風19号接近・上陸に伴う板橋区内の被害及び対応状況は、人的被害=軽傷1人、浸水被害=床上浸水2件・床下浸水6件、倒木など(公園などの土木部対応件数)=倒木15件・枝倒れ6件、ライフライン(電気、水道、ガス)=被害なし。その他、荒川河川敷の完遂によって、荒川戸田橋野球場や戸田橋サッカー場、陸上競技場の一部設備が橋のたもとなどに流され、生物生態園、バーベキュー広場などを含めて当面利用不可となった。

 り災証明書申請状況は17日11時発表時点で14件(調査中案件含む)。

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