大山の自家焙煎（ばいせん）コーヒー店「A＆K COFFEE」（板橋区中丸町）が4月20日で1周年を迎えた。同日開いた記念パーティーには約90人が祝いに駆け付けた。

一番人気のホットカフェラテ。独自アートにもこだわりがあるという

　マスターのKINEOさん、オーナーのAYAKAさん夫婦は陸上自衛隊練馬駐屯地に勤務していた元自衛官で、約10年前から大山に在住。コーヒー好きだったKINEOさんの影響でAYAKAさんが2021年にコーヒー豆を扱うネットショップを始めたこと、2022年に長女・なつきちゃんが生まれたことがきっかけとなり、大山に念願だったカフェを開いた。

　自家焙煎方法、ラテアートからマーケティングなど全て独学だというKINEOさんは「飲食店はもちろん、カフェで働いた経験もなかったので、常に反省、改善の繰り返しだった。地域のたくさんのお客さまの支えがあって今日まで営業してこられた。あっという間の1年だった」と振り返る。

　客層は女性が8割。天井の色は柔らかいイメージのクリーム色とグレーを使い、店内にグリーンを置くなど工夫した。アメリカンカルチャーを意識した額装品、ビンテージの洋服、靴もディスプレーする。KINEOさんは「音楽にもこだわり、好きなものに囲まれる空間を作りかった。最近はコーヒーの味を求めて来店する男性の一人客や外国人観光客も増えている」と話す。席数は、カウンター＝5席、2人用テーブル席＝11卓の計27席。

　カフェ利用だけではなく地域交流の場として、ワークショップやイベントを多く開いているのも特徴。「当初から計画していたわけではなく、広い店内、バックヤードを見たお客さまから声をかけてもらったのがきっかけ。今では平日にアクセサリー作りや靴磨きのワークショップ、週末に物販などのイベントを開いている。大山地域でも唯一のイベント、ワークショップができるカフェとして認知されてきたと感じている」

　今後については、「さらに地域に密着し、クオリティーを上げ、お客さまへ提供する価値を高めていきたい。ゆくゆくは板橋区内にあと5店舗を増やしたい」と意気込む。ホットカフェラテ（650円）、自家製キーマカレー（1,100円）、BLTサンド（970円）が「人気」だという。期間限定の桜あんドーナツ（380円）もそろえる。

　営業時間は9時～19時。火曜日定休。