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板橋の地域振興団体が「神社姫」をテーマにワークショップや配信イベント

猫沢八郎さんが新たに書き起こした「神社姫プロジェクト」のキービジュアル

猫沢八郎さんが新たに書き起こした「神社姫プロジェクト」のキービジュアル

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 地域振興プロジェクトチーム「いたばしものがたり」が4月17日~6月、板橋区ゆかりの「予言獣『神社姫(じんじゃひめ)』」をテーマにした連続イベントを開催する。

加藤曳尾庵が日記「我衣」に書き写した「神社姫」

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 「いたばしものがたり」は2018(平成30)年9月、「まちの歴史を聞いて、歩いて、描いて、飲んで食べて楽しむ」をコンセプトに創設された地域振興プロジェクト。これまで、縁切榎(えんきりえのき)、板橋宿(しゅく)、新選組の近藤勇や永倉新八、太宰治、JR板橋駅、予言獣など、板橋区ゆかりの人物や歴史を題材にした講演会や史跡散策、落語会、親子向けワークショップや飲食店を会場にした歴史イベントなどを開催してきた。

 同チームでは今回、「神社姫プロジェクト」と題した約2カ月間にわたる連続企画を行う。チーム代表者のトモタ佳さんによると、新型コロナウイルス感染が拡大した2020年5月~6月に、「板橋駅まちづくり応援団」と共催で講談師の神田真紅さんを招いたオンライン配信企画がきっかけという。同チームでは同年9月~10月、板橋区在住のアート作家・猫沢八郎さんとコラボレーションしたワークショップイベント「予言獣パズルアート」を開催し、ワークショップ作品に解説を加えるなどして、昨年8月、都立赤塚公園管理センターで開かれたイベントの中で作品展示を行った。

 トモタさんは「コロナ禍が続き、耳をふさぎたくなるような不安なニュースも続く中で、一昨年、昨年とイベントに参加してもらった人たちが楽しめるイベントができたらと考え、猫沢さんに相談して新プロジェクト用に新たにイラストを書き起こしてもらって企画した。多くの方の協力を得て、板橋区ゆかりの予言獣・神社姫をもっと多くの人に知ってもらいたい」と話す。

 トモタさんによると、神社姫は、江戸時代後期に板橋宿で暮らした医師で寺子屋の師範も務めた加藤曳尾庵(えいびあん)が日記に書き写した予言獣で、曳尾庵の日記だけでなく、江戸の市中で売られた疫病よけの護符として広まったとする伝承や記録が複数確認されているという。

 関連イベントとして、4月17日は14:00~「神社姫と予言獣を知るオンライン講座」と題したオンラインセミナーを開催(当日視聴無料)。トモタさんが進行役と「神社姫を書き写した板橋宿の加藤曳尾庵」と題した前説を務め、「東アジア恠異(かいい)学会」会員でクダン研究者として知られる京都在住の笹方政紀さんが「神社姫と予言獣」に関する講演を行い、Zoom(ズーム)とユーチューブで配信する。

 5月8日・22日は猫沢さんのイラストを使ってオリジナルトートバッグやマグカップを作るワークショップイベント(後日開催のオンライン配信「アマビエとジンジャヒメと仲間たち」参加特典付き、参加費=1点2,500円~)を、6月5日はトモタさんによる文学史トーク「太宰治と人魚」と講談師・神田真紅さんによる講談「命とらるる人魚の海」を披露する講演会(参加費1,500円)を、両日共にいたばし総合ボランティアセンター(板橋区本町)で行う。視聴・参加申し込みは、「神社姫プロジェクト」の参加申し込みページで受け付ける。

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