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熱帯環境植物館で「白線画家」猫沢八郎さん企画展 立体造形、体験型企画も

熱帯環境植物館「猫沢八郎 Pieceful World」展

熱帯環境植物館「猫沢八郎 Pieceful World」展

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 板橋区立熱帯環境植物館(板橋区高島平8)で2月1日、企画展「猫沢八郎 Pieceful World(ピースフルワールド)」が始まった。

製造部」のお面を持って撮影に応じる同館職員・菅野絵麻さん

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 猫沢八郎さんは区内在住で、白線を多用した独自の描画手法を確立して「白線画家」を名乗って活動するアート作家。作品は絵画だけにとどまらず、和紙や木片、紙粘土などを用いた立体造形やコマ撮りアニメーション作品など多岐にわたる。ワークショップ講師としても活動し、世代や国籍を超えてアート作品を共同制作する参加型プロジェクト「ダイバーシティウォールパズルアート」のイベントを区内外で開催している。

 同館と猫沢さんによるコラボレーション企画は3回目。初回は2019年8月、ミニ水族館に隣接するホールを会場に水族館をモチーフにしたアート作品の制作ワークショップを開き、ワークショップ作品の展示を行う「猫八大水族館 in ねったいかん」を開催。2回目は昨年2021年9月、過去のワークショップや高齢者施設などで制作したワークショップ作品で企画展示室内を装飾し、来館者が色を塗った塗り絵を展示する「旅する不思議な水族館」を開催。この時は猫沢さんのオリジナルグッズ販売や、同館常設の巨大ドーム型温室内に隠れた「製造部」メンバーを探す1日限りの特別イベント「製造部を探せ!」も併催した。

 今回、2階の企画展示室では猫沢さんの絵画作品や、廃材などを利用した立体造形の箱庭作品「Pieceful World」を展示する。「製造部」に扮装(ふんそう)できる撮影スポット、絵画作品やオリジナルグッズの販売コーナーを設置。会期中の午後、不定期開催で猫沢さん本人が在廊時に作品案内を行う。

 館内やウェブサイトで塗り絵用紙を配布し、仕上げた塗り絵を来館時に持ち寄って展示を完成させる参加型イベント「みんなでつくろう!ねったいかんの木」も展開。「葉っぱを探せ!スタンプラリー」と題して、温室内で植物にまぎれた「製造部」メンバーを探しながらスタンプを集める体験型イベントも行っている。

 同館職員の菅野絵麻さんによれば、個展形式でアート作家の作品展示を行うのは初めての試みだという。「猫沢さんの作品はもともと廃材を利用して作られたものが多く、今回の展示でも当館に届く荷物に使われていた段ボールや梱包紙をリサイクルして制作してもらった。昨年は1日限定で開催した製造部メンバーを探すイベントを今回は会期中行えるようにして、植物も猫沢さんの世界観も一緒に楽しめるようにした。塗り絵を使った作品の協同制作や、製造部になれる撮影スポットなど、大勢の方に参加してもらえたら」と菅野さん。

 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。月曜休館。入館料は、一般=260円、小中学生・65歳以上=130円、未就学児無料。土曜・日曜は小中学生入館無料。今月27日作品の

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