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ハロウィーン仮装で板橋駅周辺のごみ拾い 12月の駅前イベント開催を前に

記念撮影する区内外からのごみ拾いイベント参加者たち

記念撮影する区内外からのごみ拾いイベント参加者たち

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 「板橋駅まちづくり応援団」が10月30日、板橋駅周辺のごみ拾いを行うボランティアイベントを開催し、ハロウィーンシーズンにちなんだ仮装でJR板橋駅近くの「区立板橋駅前公園」(板橋区板橋1)などのごみ拾いを楽しんだ。

手作りのハロウィーン衣装で参加した児童の姿も

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 「板橋駅まちづくり応援団」は地元の商店主らを中心としたボランティアグループで、結成は板橋区側の板橋駅前地域の再開発事業が進む2019年秋ごろ。駅近くの児童公園にある桜のライトアップなどを行う地域振興イベント実現に向け、年末から計画立案を進めていた。2020年4月の新型コロナ感染症拡大からイベント開催を断念せざる得ない状況になると、板橋駅前の地域活性化をテーマにした映像配信イベントを展開。「板橋駅からエールを送ろうプロジェクト」と題し、コロナ禍で奮闘する事業者や地域に向けた応援ポスターを募集して同駅西口出口の工事用仮囲いにポスター作品を掲示したり、集まったポスター作品と応援メッセージを掲載した冊子をクラウドファンディングで資金を集めて製作して区内の医療従事者らに寄贈したりなど、さまざまな取り組みを行ってきた。

 今回のイベントには、地元住民や商店主だけでなく、SNSを通じて区内外から親子や学生、カップルなど40人弱が参加。チームに分かれて板橋駅前公園、北谷端公園(きたやばたこうえん、北区滝野川7)、北区側の板橋駅東口や板橋区側の西口ロータリー周辺、谷端川(やばたがわ)緑道の5つのエリアで約1時間のごみ拾いをし、集めたごみをひとまとめにして記念撮影を行った後、参加景品のお菓子を手にした。

 参加者からは「落ち葉をたくさん集めて面白かった」「久しぶりのイベントで楽しかった。また参加したい」といった子どもらの声や、「瓶や缶などは思っていたより少なかったが、たばこの吸い殻が多く投げ捨てられていたのを子どもたちと見つけ、公衆マナーについて考えさせられた」という子連れ夫婦の声などが上がった。

 同団体発起人メンバーによれば、「9月末までの緊急事態宣言延長が発表された同月上旬、駅前商店街の方々今後の取り組みを協議する場で、周辺地域のごみ拾いから始めようとの声が上がった」という。コロナ禍前の2019年10月に駅前商店街と板橋駅前公園周辺でハロウィーンイベントを実施した際には大勢の人でごった返して大盛況だったが、感染がどこまで鎮静化するか見えない状況下で同様のイベント開催は難しいと判断。「まだコロナ禍が収束したとは言い切れないけれど、時短営業などの制限が解除されたタイミングで、少しでもハロウィーン気分を味わってもらえたらと計画した」と話す。

 「今後も地域コミュニティーの活性化と世代交流を目的にした取り組みを継続したい」として、イベント参加の有志を含む応援団メンバー募集と、12月に開催する次回イベントの案内チラシを配って参加を呼び掛けた。

 同団体は次回、「#いたばし 想(おも)いを伝える縁結火(えんむすび)」と題してJR板橋駅西口をイルミネーションで彩るツイッター連動型の催しを年末年始を挟んで約2カ月間開催する計画で、団体結成当初に計画していた念願のライトアップ企画から派生させ、「遠方の方でもツイッター経由で参加できる仕掛けを取り入れて、地域活性化に向けた縁をつなぐ思いを光に変えて駅前を明るくともしたい」と話す。

 同イベントの内容や、応援団メンバーの募集については「板橋駅まちづくり応援団」のウェブサイトに掲載する。

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