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板橋で「戦争と人権」を考えるトーク&ライブ 障がい者施設の全校疎開の歌も

前回「TOKYO0310」で歌う清水まなぶさん

前回「TOKYO0310」で歌う清水まなぶさん

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 シンガー・ソングライターの清水まなぶさんによる講演「回想プロジェクトTOKYO2」が12月2日、クリエーションスペースen∞juku(エンジュク、板橋区板橋3)といたばし総合ボランティアセンター(板橋本町)の2会場で開かれる。

光明学校の全校疎開を描いた絵本「千曲川のほとりで~私の学童疎開・上山田ホテル~」

 清水さんは、小室哲也さん・木根尚登さんのプロデュース曲「サンキューニッポン」で2000年にメジャーデビュー。亡くなった祖父の従軍体験手記をもとにした楽曲「回想」を2007年に発表したことをきっかけに、各地で戦争体験の聞き取りを始め、全国の平和人権イベントや小中学校・高校などで歌を交えて先人の教えや愛と平和、夢の実現について語り継ぐ講演活動「回想プロジェクト」をスタートし、昨年10月には初めての著書「追いかけた77の記憶 信州全市町村 戦争体験聞き取りの旅」(信濃毎日新聞社)を刊行した。

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 今回のイベントは「回想プロジェクト」の一環で、今年3月10日に板橋区役所内のカフェスペースで初開催したトーク&ライブ「回想プロジェクトTOKYO」の第2弾。今回は「戦争と人権」をテーマに、夕方と夜で会場を変えて2ステージに登壇する。

 1ステージ目はen∞jukuを会場に、日本初の肢体(したい)不自由者のための教育機関として1932(昭和7)年に開校した光明学校(現・東京都立光明学園)の全校疎開に関するトーク&ライブを行う。

 空襲が始まった太平洋戦争末期、学童疎開の対象から外された同校が、当時の校長・松本保平さんの尽力と長野県・上山田温泉の村長だった若林正春さんの協力で集団生活を行った戦時下の話を紹介。身体に障がいを抱えた子どもたちと職員に生活場所を提供した上山田ホテル(長野県千曲市)の大おかみ・若林和子さんから聞き取りした学童疎開と終戦当時の話は清水さんの著書にも収録され、その話をもとに作詞・作曲した「人 -Discrimination(ディスクリミネーション)-」も歌う。

 上山田ホテル(長野県千曲市)は今年開業100周年を迎え、清水さんは昨年5月に同所で開かれた「光明学校学童疎開記念碑」建立の式典前夜祭でもトーク&ライブを行っている。

 1ステージ目の終演後、学童疎開中だった同校に転入した今西美奈子さんの体験をつづった絵本「千曲川のほとりで~私の学童疎開・上山田ホテル~」(まごころの集い社)の無料朗読会も同会場で行う。

 2ステージ目は「いたばし総合ボランティアセンター」に会場を移し、「戦争と平和と板橋」をテーマに板橋区公文書館収蔵の写真資料なども交えたトークと、満蒙開拓団の逃避行体験を歌にした「沈まぬ夕陽」や東京大空襲を歌った「TOKYO0310」、戦地に赴いた夫を待ち続ける女性を歌った「1945」、「回想」など数曲を披露する。

 各会場では清水さんのCD各種と書籍(1,728円)、絵本(2,160円)も販売する。

 清水さんは「今後は回想プロジェクトで都内の小・中学校なども回って、多くの子どもたちが戦争と平和について考えるきっかけづくりをしていきたい。従軍体験や空襲体験者の聞き取りもしてまわることができたら」と話す。

 ステージ1は、14時30分開場・15時開演、チケット料金は事前予約=1,500円・当日=2,000円。ステージ2は、19時開場・19時30分開演、チケット料金は事前予約=2,500円・当日=3,000円。両ステージ入場の特別チケットは事前予約のみ3,000円(20人限定)。チケット予約はフェイスブックページで受け付ける。