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板橋で産業を盛り上げるベンチャーフォーラム ノーベル賞の中村修二さん講演も

町工場とベンチャー企業をつなぐ「いたばしベンチャーフォーラム」

町工場とベンチャー企業をつなぐ「いたばしベンチャーフォーラム」

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 産業文化都市のブランドイメージ確立に向けた取り組みを行う板橋区が10月4日、板橋区役所9階大会議室(板橋区板橋2)で「いたばしベンチャーフォーラム」を開催する。

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 板橋区・墨田区・大田区を中心とした町工場や、町工場と連携している、またはこれから連携を希望するベンチャー企業を一堂に集め、「オールジャパン体制で世界に挑むためのきっかけを作る」ことが同フォーラムの目的の一つ。先端的な知恵や新規アイデアを持つ研究者・ベンチャー企業との連携に必要なノウハウや事例を掘り下げ、町工場との連携を促すことで、新たな産業を創出することを目指す。

 板橋は、レンズ・プリズム・鏡体などの部品製作・組み立て・調整などの専門分野に分かれた製造の各工程を担う工場が近接していることがメリットとなり、光学産業が地場産業に育ったエリア。

 板橋区産業振興課の担当者は「東京オリンピックを控えた1962年ごろには、日本の双眼鏡・単眼鏡などの光学機器の輸出額のうち約70%を板橋区のメーカーが占め、当時は『メード・イン・ジャパン』よりも『メード・イン・イタバシ』の方が海外では通りが良かったほど。現在はさらに付加価値の高い分野へシフトし、高度な光学技術を応用した精密な医療用機器、測定機器、画像・情報処理など新たな製品を生み出している」と話す。

 「技術系ベンチャーの支援施設も区内に新設し、人工知能(AI)やドローンなど先端技術を持つベンチャーも入居を始めた。2020年の東京オリンピックに向けて、都内でも屈指の工業区である板橋から新しい産業を生み出し発信していきたい」とも。

 当日は青色LEDの開発でノーベル物理学賞を受賞した中村修二さんの基調講演や、町工場との連携により事業を進めたベンチャー企業のセッション、パネルディスカッションを予定する。
 開催時間は13時~18時。参加無料。18時~19時に行う懇親会は参加費1,000円。問い合わせはリバネス(TEL 03-5227-4198)まで。

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