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いたばしプロレスリングが2周年 地元板橋に元気と笑顔を

いたばしプロレスリング代表・はやて選手(板橋区内の道場)

いたばしプロレスリング代表・はやて選手(板橋区内の道場)

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 プロレス団体「いたばしプロレスリング」(板橋区前野町4)が2周年を迎えた。

2周年記念大会のメインイベントで勝利後、はやて選手は「板橋に住んでいて良かった、と喜んでもらえるよう今後も頑張っていく」と観客にメッセージを伝えた

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 10月23日に成増アクトホール(板橋区成増3)で開いた記念大会のチケットは開催を前に完売。観衆350人の「超満員札止め」となった。代表を務めるはやて選手はメインイベントの8人タッグマッチで勝利を収めた。

 はやて選手は千葉県市原市出身。大学生のころから学生プロレスの活動をしていたが、卒業後はプロレスラーではなく就職する道を選択した。「板橋区に生活の場を移し、呉服卸会社に新卒入社した後に文房具メーカーの系列会社に転職して営業マンをしていた」という。約6年間のサラリーマン生活を送るもプロレスに対する熱が再燃し、退職後に単身プロレスの門をたたくためにメキシコに渡った。その後、国内団体やメキシコマットを転々とし、「みちのくプロレス」に所属選手として入団した翌2002年、東北新幹線をモチーフとする覆面レスラー「はやて」に変身した。「その当時も、板橋区の自宅から東北地方での練習や興行に通っていた」。

 「みちのくプロレス」を退団後、プロレスラー養成所の講師を務めた時に地元商店街とのつながりが生まれた。「地域の企業や商店街から支援を得て、養成所の卒業生や練習生がレスラー活動するためのプロレス興行を行っていた」と振り返る。板橋区立平和公園などで大会を行い集客も十分にあったというが、諸事情で養成所の解散を決めることになった時、自身のプロレス活動も終えようと考えたはやて選手に「いたばしプロレスリング」立ち上げの転機が訪れた。

 「世話になった企業や商店街に謝罪して回ったが、プロレスを続けるべきだと激励(げきれい)された」というはやて選手。商店街提携大会に集まる親子連れの笑顔や「また板橋で試合をやってほしい」という喜びの声を思い返し、地元板橋の商店街・地域活性を理念とする「いたばしプロレスリング」の活動をスタートした。

 同団体は2014年9月15日の旗揚げ戦以来、「地元板橋に元気と笑顔を!」をモットーにプロレスを通じて、より良いコミュニティーの形成を目指して活動している。観戦無料のプロレス大会を区内の商店街や小学校などで今年に入って10回以上開いたほか、7月には宮城県石巻市にも遠征して復興支援の大会を行った。各大会の試合開始前や、前野町の道場では毎週のようにキッズプロレス教室も開いている。板橋区内の商店街や地域が公認する覆面レスラーとして、グレート・ピカちゃん(上板橋北口商店街)、ハッピーロードマン(ハッピーロード大山商店街)、なかいたへそマスク(中板橋商店街)、マスクド・ふなどん(板橋区舟渡町)、いたばし不動ッピー(板橋宿不動通り商店街)がデビューした。区内の他の商店街からも問い合わせがあり、今後も新たな商店街公認レスラーが誕生する可能性があるという。

 はやて選手は「プロレスを通じて生まれた元気や笑顔が連鎖して、街中が笑顔になるきっかけになれたら本望。営利目的ではなく、社会貢献やコミュニティーを通じて笑顔を作っていく活動を板橋区で続けていきたい」と意気込む。

 2周年記念大会は、板橋区・北区・練馬区・新座市・和光市のエリア限定でJ:COMで放送中。放送日は11月11日・19日・23日・27日。板橋区エリアのみ13日・15日も放送する。

 年内の大会は、「セブンタウン小豆沢大会」(11月20日)、「板橋宿不動通り商店街大会」(12月18日)を予定。いずれも観戦無料。

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