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板橋・郷土資料館が一時休館へ 開設50周年の節目、パノラマ展示など一部撤去も

複合演出パノラマ「ムラの世界」の「6月10日―板橋の戦火」ジオラマ模型

複合演出パノラマ「ムラの世界」の「6月10日―板橋の戦火」ジオラマ模型

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 板橋区立郷土資料館(板橋区赤塚5)が9月2日から、展示再整備の館内リニューアルに伴い一時休館する。

後期展示中の「郷土資料館50年の展示」

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 郷土資料館は、1969(昭和44)年に前身となる「郷土資料室」が産業文化会館(現・グリーンホール)内で開設してから今年で50年、1972(昭和47)年に移転して「郷土資料館」となって1990(平成2)年に現在の建物に全面リニューアルしてから来年で30年目の節目を迎える。

 同館では現在、これまでの170に及ぶ展示企画を振り返る特別展「郷土資料館50年の展示~こんな展示がありました~」の後期展示を開催しており、2001(平成13)年から今年1~3月までの展示を紹介している。9月1日までの期間中、郷土資料館の歴史と170の展示企画を掲載した無料冊子を会場内で配布するほか、再展示の希望を募る来場者アンケート、夏休み企画「勾玉(まがたま)づくり体験」(材料代100円)、館内に隠された謎をクイズ形式で説くクイズラリー「館長からの挑戦状」、「夏休みの自由研究相談」などを行う。

 今回、学芸員を目指す実習生5人が、前期展示の撤去や後期展示の準備や意見交換に「博物館実習」として加わり、歴史資料を保管する中性紙箱の組み立てや、赤塚地域の史跡散策や親子カブト作り教室、古民家での「親子かまど火おこし・セイロ体験」の火起こしの予行練習など夏休みシーズンのイベント準備を手伝ったほか、広報業務体験として同館公式のツイッター配信も行った。

 同展終了後は館内リニューアルの再整備行うため、9月2日から12月31日まで一時休館する。1階の常設展示室にある映像上映の一部筐体設備や床面地図、複合演出パノラマ「ムラの世界」は老朽化などもあって今回の展示期間をもって撤去となる。「ムラの世界」は、「古代の村―成増1丁目遺跡」「徳丸村―江戸時代の村」「6月10日―板橋の戦火」と3つの時代の板橋区内の情景を再現したジオラマ模型と映像解説で紹介する展示で、夏休みで訪れた親子連れに交じって「ジオラマがなくなることをツイッターで知って、あわてて駆けつけた」と撤去を惜しむ中高年来場者の姿もあった。

 開場時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。入場無料。9月1日まで。

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