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板橋・赤塚で旧石器・縄文時代企画展 茂呂遺跡関連の講演や現地見学会も

区内の遺跡から出土した土器の展示

区内の遺跡から出土した土器の展示

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 旧石器時代・縄文時代の板橋区の姿や暮らしぶりを紹介する企画展「再発見!いたばしの遺跡」が現在、板橋区立郷土資料館(板橋区赤塚5、TEL 03-5998-0081)で開かれている。

「縄文人なりきりコーナー」で複製土器を手にする学芸員・中村さん

同館学芸員・中村新之介さんによれば、板橋区は都内でも遺跡の多い地域だといい、「遺跡が多いということは、多くの人が生活していた証しであり、昔から住みやすい地域だったことがうかがえる。南関東では、およそ4万年前の生活の跡が最も古い時代と考えられているが、区内最古とされる『西台後藤田遺跡』では同時期と見られる最古級の資料が見つかった。ほかにも、群馬県の岩宿遺跡に次ぐ国内2例目の発掘調査事例となった『茂呂(もろ)遺跡』など、旧石器時代を研究する上で重要な遺跡も多い」と話す。

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 旧石器時代に続く縄文時代でも、一時期は縄文時代最古と目された稲荷台(いなりだい)式土器が見つかった「稲荷台遺跡」を始め、縄文時代前期の標識資料とされた四枚畑(しまいはた)式土器が見つかった「四枚畑貝塚」など、考古学的に知られる遺跡が区内には多く存在する。四葉地区の遺跡では、住居内貝塚と共にイノシシを模したと考えられる獣面把手(とって)や縄文土器が出土しているという。

 2月9日には、石器の製作実験を通じて技術的な視点から旧石器時代を中心とした社会の復元に取り組む東京都埋蔵文化センター調査研究員・塚田清啓さんによる石器製作の実演を交えた講演会「茂呂型ナイフ形石器の作り方」(先着順・定員80人)を行う。2月23日には郷土資料館学芸員による茂呂遺跡(板橋区小茂根5)の現地見学会(事前申込制・定員40人)を実施。3月10日には、明治大学教授・阿部芳郎さんによる講演会「縄文のなりわい 貝塚と塩作り」(先着順・定員100人)を行う。

 同館学芸員による展示解説は2月16日と3月23日、いずれも13時30分から開く。

 中村さんは「時代ごとに遺跡や出土した石器・土器のパネル解説や現物の観察、実験考古学の講演や見学会などから、昔の人が住んでいた場所や使っていた道具、生活の様子などを想像する面白さを感じてもらえたら」と話す。

 1階エントランスには、縄文人風の衣装を身に着け、土偶や土器の複製品を持って撮影ができる「縄文人なりきりコーナー」を設置する。

 開館時間は9時30分~17時。入場無料。月曜休館。3月24日まで。

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