8月6日が開催候補日だった「第63回いたばし花火大会」の中止が5月12日、決まった。同日、板橋区と板橋区観光協会が同大会の公式ホームページで発表した。
第60回いたばし花火大会カメラ部門グランプリ「蝶」(撮影・受賞=岡田幸大さん)
内閣府が求める感染防止安全計画の策定・提出が困難を理由に中止する。板橋区の担当職員・成田健伸さんは「この2年開催中止が続き、今年こそはと開催を期待する声が耳には届いていた。まん延防止等重点措置が解除され、今年から再開したイベントも少なくないが、国や都、区の定めるイベント開催に当たっての方針などを参考に対応を検討したものの、今年も中止とせざるを得なかった」と話す。
区内外から多くの来場者が集まり、主催者発表によると例年約52万人が訪れるビッグイベントとして親しまれてきた同花火大会では、河川敷の会場のみならず会場外の近隣店舗や道路も人であふれかえる光景が夏の風物詩として知られる。
昨年12月に同観光協会が発行・販売する「2022イベントカレンダー」には、3年ぶりの同大会開催に期待を寄せて8月のカレンダーに同花火大会の写真を採用していたというが、今年も開催はかなわなかった。