計測機器メーカー「タニタ」(板橋区前野町1)が2月17日、オンラインeスポーツ大会「電脳戦機バーチャロン マスターピース1995~2001 TANITA CUP 2022」のエントリー受け付けを始めた。
同大会は2018(平成30)年にスタートした「TANITAツインスティック・プロジェクト」を起点とする取り組みで、昨年初開催して延べ434人のプレーヤーが参加した「TANITA CUP 2021」に続き2回目。板橋区内の企業・学校と連携すると共に板橋区の後援を受け、「板橋区発のイベントとしてeスポーツの魅力を発信する」としている。世界各国でeスポーツ大会が盛り上がりを見せる中、日本においてもeスポーツの競技人口と観戦者人口が年々増加。昨今はコロナ禍の影響もあってオンライン大会が数多く行われ、ユーチューブなどの動画サービスで生配信やアーカイブ配信で観戦できることから人気が高まっている。
タニタの広報担当者は、「タニタではゲームを健康づくりのタッチポイントにできると考え、これまでも『TANITAツインスティック・プロジェクト』によるゲーム用コントローラーの開発や、ゲーム機のデザインをした体組成計の商品化などに取り組んできた。ツインスティック商品化の段階から『一生使ってもらえるもコントローラー』をと開発プロジェクトを進め、製造元である三和電子さんのサポートで製品のアフターサービス体制を整えたことや、27年にわたる歴史のある『バーチャロン』シリーズにはプレーヤー同士のコミュニティーが多数あって交流も長期に及ぶことから、今大会のテーマを『“一生もの”のつながり』とした。『TANITA CUP』においても、ゲームをきっかけとした参加者同士のつながりを醸成し、心の健康づくりをサポートしていきたい」と話す。
前大会同様、プレイステーション®4対応のゲームソフト「電脳戦機バーチャロン マスターピース1995~2001」(セガ)収録の3製品、「電脳戦機バーチャロン(OMG)」「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム Ver.5.66(オラタン)」「電脳戦機バーチャロン フォース(フォース)」を使ったオンライントーナメントを行う。そのほか、今大会からの取り組みとして「『“一生もの”のつながり』をより活性化していく」として、初心者が気軽に参戦できるルーキー戦を導入。仲間と一緒にプレーする楽しさを感じてもらうため2チームに分かれて、勝ち抜きなしの「星取り戦」で行うという。ルーキー戦は、「電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)」発売以降にバーチャロンを始めたプレーヤーが対象。
大会の模様は、板橋区で初めてのeスポーツコースを持つ通信制高等学校「クラーク記念国際高等学校」の「eスポーツアリーナ」(板橋区板橋4)を配信会場に、同校eスポーツコースの生徒が運営スタッフとして参加し、タニタ公式のユーチューブチャンネルでライブ配信する。大会MCにはeスポーツキャスターの水上侑さんを起用。「バーチャロン」シリーズの生みの親・亙重郎(わたりじゅうろう)さんが特別ゲストとして登場予定。「TANITAツインスティック・プロジェクト」をけん引してきた同社の谷田千里社長と久保彬子さんも出演する。
参加条件は、同作をオンラインでプレーできる環境があり、大会中にチャットアプリ「Discord」が使用できること。オンラインプレーには「PlayStation® Plus利用券」が必要。ルーキー戦は最大24人(1チーム12人)で、参加者多数の場合は抽選。抽選漏れの場合も、オラタン本戦にエントリーすることができる。18歳未満の参加は保護者の同意が必要となる。
同大会の開催日は3月27日。配信開始=8時30分、開会式後に予選トーナメントを順次開始(OMG=8時45分~、オラタン=11時~、フォース=14時30分~)。ルーキー戦=17時~、各トーナメント決勝戦=18時30分~、結果発表・閉会式=21時45分~(いずれも開始時間は現時点での仮決定で、企画運営や参加人数によって変更あり)。同大会の基本ルールや注意事項、前大会の結果など、参加エントリーを受け付ける特設サイトに掲載する。参加費無料。エントリー募集は3月15日23:59まで。