見る・遊ぶ 買う 学ぶ・知る

タニタがクラウドファンディングで目標達成 2回成立で1億3,600万円超え

CAMPFIREの「TANITAツインスティック・プロジェクト」ページ

CAMPFIREの「TANITAツインスティック・プロジェクト」ページ

  •  
  •  

 健康総合企業の「タニタ」(板橋区前野町1)が1月30日23時59分、PlayStation4用―ゲームソフトに対応する専用コントローラー「ツインスティック」の増産を目指すクラウドファンディング(以下、CF)で目標金額を大幅に超える支援を集め、プロジェクトを成立させた。

開発中の「ツインスティック」(完成イメージ)

 タニタがCFプロジェクトに挑戦するのは今回が3度目。いずれもCFプラットホームサービス「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」を利用し、今回の挑戦では目標金額4,460万円に対して募集期間終了時点で194%達成となる8,670万7,491円を集めた。今回達成した支援金額は、CAMPFIREによれば歴代ランキング2位の記録になるという。

[広告]

 2019年にヘルスメーター発売60周年を迎えたタニタが「ツインスティック・プロジェクト」の始動を宣言したのは2018年2月15日。セガゲームス(東京都品川区)のPlayStation4用ゲームソフト「電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)」発売日に行われた生配信番組「電撃PlayStation Live」上でのことだった。セガゲームスの亙重郎(わたり・じゅうろう)プロデューサーに宛てたタニタ谷田千里社長のビデオメッセージが番組内で公開され、谷田社長はタニタの「ゲーム業界チャレンジ第1弾」として発表した。

 プロジェクト立ち上げのきっかけは、「電脳戦記バーチャロン」ファンの谷田社長がセガゲームス松原健二社長から「とある魔術の電脳戦機」として15年ぶりのシリーズ復活を発売前に聞き付けたことだったという。「バーチャロン」は1995年にアーケードゲームとして誕生して以来、家庭用ゲームでもシリーズ展開された巨大ロボットの対戦型アクションゲームで、家庭用ゲームでもアーケードと同じロボット操縦かんを模したツインスティックのコントローラーを販売して好評を博した。今回のバーチャロン新作リリースに当たって、ツインスティックの発売予定がないことを知った谷田社長が「それなら私に作らせてほしい」と手を挙げたという。

 「健康×ゲーム」という新たな事業領域の可能性追求と、日本の高品質な「ものづくり」の存在感を世界に示すことで製造業界の活性化にもつなげたいとの思いから昨年6月から7月末までCAMPFIRE上で「一生もののツインスティック」を作るためのCF第1弾を実施。試作品開発や金型製作、射出成型による樹脂製の本体にするといったこだわりなどから目標金額は2億7,700万円という破格の設定になり、パトロン(支援者)数1682人、8,254万8,710円の支援金額を集めながらプロジェクトは不成立に終わった。

 第1弾終了2カ月半の間、板橋区内に本社を置く「三和電子」「トラスティー」「タニタ」のものづくり企業3社による「オール板橋」体制を作り、物流コストを削減するだけでなく、各社が保有する汎用(はんよう)部品の流用や、プレス加工などアーケード筐体(きょうたい)向けの設計・製造ノウハウを生かすことで高い品質・耐久性を維持しながら製造コストを抑えるなど、創意工夫でトータルコストを大幅に抑えることに成功。CF第2弾は1000台限定生産・目標金額4,460万円としたが、10月18日の開始半日足らずで目標を即日達成。最終的には111%達成となる4,977万4,767円の資金を集めた。

 第2弾のスピード達成の速さと、追加生産を求める要望が多く集まったことから、昨年12月21日にツインスティック増産に向けた今回の第3弾募集を開始。1月13日20時に目標金額を達成した後もパトロン数は増え続け、1月30日の募集終了直前にも支援者が急増。最終的には2018人から支援を集める結果となった。

 CAMPFIREによれば、連続起案のCFプロジェクトがそれぞれ4,500万円以上の資金を集めて成立したのは初めてのことで、2回で総額1億3,648万2,258円の調達額は過去最大だという。

 「TANITAツインスティック・プロジェクト」の責任者・新事業企画推進部の久保彬子さんは、「増産を求める声に応えることができて安心した。セガゲームスの監修を受けながら、三和電子、トラスティーの各社と協力して、支援者の期待に応える高品質なツインスティックの開発を進めていく」と話す。

 製品の発送は、2020年3月ごろを予定している。

  • はてなブックマークに追加