「交流酒場『いたばし研究所』」(板橋区板橋1)と「いたばしものがたりプロジェクト」が7月5日、同日投開票日を迎える東京都知事選挙にちなんだ人物を紹介するユーチューブ番組の生配信と、少人数制の飲食付き観覧イベントを開催する。
任意団体「板橋駅まちづくり応援団」が手掛ける「板橋駅からエールを送ろうプロジェクト」のPR企画として始まった同番組「勝手にイタバシものがたり」は、今回で5度目の配信。同番組で案内役を務める「いたばしものがたりプロジェクト」代表のトモタ佳(けい)さんによると、「板橋駅からエールを送ろうプロジェクト」で募集する「手作り応援ポスター」の板橋駅西口出口での掲示期間が7月31日まで延長したことから企画したという。
今回の配信では、旧宿場町となった明治時代の板橋宿(しゅく)と加賀藩下屋敷跡について触れ、国有化された下屋敷跡の広大な土地で酪農事業のための牧場経営をした人物を紹介。東京府(当時)の知事を務め、新政府の財政を支えた業績や、坂本龍馬とのエピソードも解説する。
トモタさんは「現職の都知事の名前を連想させるため、選挙に影響が出ないよう人物名は番組配信まで伏せることになった。この人物の名前を聞いても誰だか知らないという方でも、その業績の一部は中学校の歴史の授業などで聞き覚えがあると思う」と話す。
「選挙の投票を済ませてから、生配信や来場観覧を楽しんでもらえたら。都知事選にちなんだだけでなく、今回の人物が板橋を行き来していた当時にもコレラなど疫病の大流行があり、新型コロナウイルスの感染者数増加が不安視される現在とつながる点も多い。来場観覧は感染防止対策に細心の注意を払いつつ、配信後はアマビエをラベルにあしらったお酒なども振るまう。疫病退散祈願にしたい」とも。
番組は「板橋駅まちづくり応援団」のユーチューブチャンネルでライブ配信する。
同日、配信会場の「いたばし研究所」では、人数制限をした上で飲食付きの来場観覧も行う。13時45分開場、14時頃開始。参加費は1,500円。定員は5人。観覧申し込みは「ちいくタイム」のツイッターとフェイスブックページで受け付ける。