板橋区が6月25日、「第49回板橋区民まつり」と「第43回板橋農業まつり」の開催中止を正式発表した。
「板橋区民まつり」は区内外から例年46万人が集まる板橋区一大イベントの一つで、昨年の第48回は姉妹都市提携30周年を記念して来日したカナダ・バーリントン市公式訪問団のパレード参加や、志村銀座の「クランプスパレード」、SDGs(エスディージーズ)テーマの企画など話題を集めた。本年度は10月17日・18日の2日間開催を予定していた。
「板橋農業まつり」は、ハクサイ、ジャガイモ、ブロッコリーなど約15種類の野菜で作った総量約1.5トンの「野菜宝船」が登場するオープニングパレードや、地元の小学生が手作りのよろいかぶとを身にまとって戦国時代のワンシーンを再現する「赤塚城戦国絵巻武者行列」、農園での「大根・ニンジン引っこ抜き体験」など区民と農業者が交流する秋の風物詩イベント。11月14日・15日の開催を予定していた。
区職員は「新型コロナウイルス感染症対策やイベント規模の縮小なども視野に検討を重ねてきたが、どちらもパレードが人気で多数の人でにぎわうイベントの特性上、最優先するべき健康面や安全の確保が困難だと判断し、関係者の前もっての準備も伴うことから、苦渋の決断も早々に中止を決定せざるを得なかった」と話す。