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板橋区が動画授業で休校支援 太宰や漱石、小倉百人一首などを教材に

動画による特別授業を行う大東文化大学准教授の山口謠司さん

動画による特別授業を行う大東文化大学准教授の山口謠司さん

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 板橋区教育委員会が4月3日、休校延長となった小・中学校の児童生徒を対象に特別授業をユーチューブで公開した。

太宰治「走れメロス」を使った特別授業も

 第1弾として、大東文化大学(板橋区高島平1)文学部中国文学科准教授の山口謠司(ようじ)さんが特別授業「たのしい音読」の動画4本をユーチューブで配信する。

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 小学校低学年(1・2年生)向けには、北原白秋の「五十音」を教材にして、口・舌・歯・喉などの使い方を意識し、正しい日本語の発音と発声の仕方を学ぶ授業を行う。小学校中学年(3・4年生)向けには、太宰治著「走れメロス」の朗読と、作中で繰り返し出てくるある漢字を取り上げ、漢字の成り立ちを解説する。小学校高学年(5・6年生)向けには、夏目漱石著「吾輩は猫である」を教材に、漢字の使い方や表現方法などを通して今と昔の文化の違いや社会・歴史などを学ぶ授業を行う。

 中学生向けの特別授業では「小倉百人一首」を教材に、「にほん」と「にっぽん」など、同じ漢字で読み方が異なる言葉から文化や歴史の移り変わりを伝える授業を行う。

 文献学、書誌学、日本語史研究が専門の山口准教授は、「ん 日本語最後の謎に挑む」「カタカナの正体」「てんてん」「語彙力がないまま大人になってしまった人へ」「1分音読」などの著書があり、近著「日本語を作った男 上田万年とその時代」(集英社インターナショナル)で2016(平成28)年に第29回和辻哲郎賞受賞。ユーチューブ上で3~5分前後の動画コンテンツ「人に話したくなる日本語」の配信を毎日行っている。

 板橋区は4月2日、東京都による新型コロナウイルス感染者の爆発的増加を防ぐための要請を受けて、板橋区内の公立小・中学校の入学式と始業式については規模を縮小して行う一方、5月6日まで臨時休業にすることを発表した。

 板橋区教育委員会では今後、特別授業第2弾動画の配信も予定している。