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大東文化大学ゼミ生が「板橋のいっぴん」販売 商店街振興と実習でコラボ

「板橋のいっぴん」の朝市販売を行う大東文化大学のゼミ生たち

「板橋のいっぴん」の朝市販売を行う大東文化大学のゼミ生たち

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 大東文化大学(板橋区高島平1)経営学部のゼミ生が1月と2月、板橋宿不動通り商店街と蓮根中央商店会ハミングロードの朝市で「区民が選んだ板橋のいっぴん」(以下、「いっぴん」)認定商品などを販売する。

チームごとに商品陳列など販売手法も工夫した

 販売を行うのは、大東文化大学経営学部経営学科で「現代企業の戦略と組織に関する研究-イノベーションを創造する戦略、組織、人-」をテーマとする「山田敏之ゼミナール」(以下、山田ゼミ)に所属する3年生21人。山田ゼミでは今年、所属する3年生21人で3人ずつ7チームを編成。ゼミの必修課題として前期は新しい事業アイデアからビジネスモデルを創造し、事業計画まで落とし込んで外部のコンテストに参画。後期はチームごとに「いっぴん」販売に取り組み、商談先店舗の検討・選定から商品の仕入れ値交渉、販売・清算までを全てゼミ生自身で行う。商品陳列用の資材なども学生が売り上げを見込んだ上で自腹を切って購入。中には売れ残った商品が買い取りになるケースもあるという。

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 山田ゼミ生が「いっぴん」販売に携わるのは、2018(平成30)年2月に高島平壱番街商店街「DANmaCHI(ダンまち)」で当時の3年生がゼミ課題として初めて販売を行い、2019(平成31)年は今年と同じく板橋宿不動通りと蓮根ハミングロードの冬の朝市会場で現4年生が販売を行った。

 山田ゼミ生が「いっぴん」販売を行うことになったきっかけは、「板橋のいっぴん」に認定された「黒糖かりん糖」を製造販売する中野製菓(板橋区中丸町)が板橋区役所を通じた大東文化大学からの商店リサーチ実施協力の依頼を受けたことに端を発する。

 中野製菓社長・中野万博(かずひろ)さんによれば、「いっぴん」商品の販売促進にあたって区内各所で販売会を行うに当たって人手不足に悩んでいた際に、リサーチ実施の報告会で山田教授と面識を得た。大学生が実習を兼ねて販売を行うことに興味を持ちそうか相談したところ、「ぜひうちのゼミ生に」と山田教授の賛同を得て企画が具体化していったという。

 山田教授は「一昨年に始めた時はゼミの4年生から『3年生にこんなことができるのか』と危惧する声が上がったが、当時の3年生は工夫を重ねて販売して見事に成果を上げた。機会を与えていただく個々の店舗に失礼がないよう、ゼミに所属する学生の選考を熱意重視で最初の段階から厳しく絞り込むようにしている。今年は『いっぴん』販売をしたいと所属ゼミを検討する説明会に参加する学生もいて、この取り組みを初めて3年目であまり比較はできないが、今年の3年生は極めてやる気旺盛な者が集結したように思い、安心して見守っている」と話す。

 1月19日に板橋宿不動通り商店街で開かれた朝市には4チームが参加し、「かぼちゃ万頭(まんじゅう)」の御菓子司・梅香亭、「森の精 バウムクーヘン」の欧風菓子・白鳥、「萩・チョコレート」の喫茶・萩、「板橋太鼓判 手やきどらやき」の御菓子司・小川家4店舗の商品各種を販売。今回「いっぴん」販売会初出店となる小川家の商品を選んだチームは「朝市での販売データが無く、売れ行きが読めない点はあるものの、商談に乗っていただいた店主の期待に応えたい」と話し、携帯コンロを持参して温かいお茶を用意して試食品を提供。中野さんのアドバイスもあって縁宿広場に設置された「朝ごはん会場」まで売り込みに行くなどして見事完売を果たした。昨年の朝市での販売データがある他3店舗の商品を取り扱うチームは、データを基に商品数を調整したり商品陳列を工夫したりして、うち1チームは用意した商品を完売した。各チーム共に、同商店街で2月16日に開かれる朝市での再販売に向け、商品仕入れや販売方法などを再検討して臨む。

 同ゼミ別チームによる蓮根ハミングロード朝市での「いっぴん」販売は、1月26日と2月23日に開催。木下製餡の「東京もなか」やエファール河村屋の「なめらかクリーミープリン」、中野製菓の「黒糖かりん糖」などを取り扱う。欧風菓子・白鳥と喫茶・萩の商品を扱ったチームは不動通り商店街朝市に続いて蓮根でも販売する。

 中野製菓・中野さんは「今回、商店街の協力で朝市販売のチラシ印刷予算を捻出してもらい、商店街近隣に2000枚ポスティングさせてもらった。大東文化大生による売り上げは年々伸びていて、学生たちの実学にもつながり、彼ら彼女らの熱気が朝市にさらに活力を与えてと良い相乗効果を生んでいる。今後も個店支援や商店街活性に貢献できるよう、この取り組みを続けていきたい」と期待を寄せる。

 「区民が選んだ板橋のいっぴん」は、区内商業の活性化を目的に板橋区主催で2003(平成15)年度、2005(平成17)年度、2008(平成20)年度の3回、「地域の方々に愛され親しまれている和洋菓子、総菜、パン、お酒などの商品」を区民募集し、選定委員会の審査を経て現在63品目が認定を受けている。認定商品を製造販売する店主らで組織された「板橋いっぴん会」メンバーが主体となって区内外で出店販売を行っている。

 板橋宿不動通り商店街と蓮根中央商店会ハミングロードの朝市の営業時間は、いずれも6時30分~8時ごろ。

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