板橋区立美術館(板橋区赤塚5、TEL 03-3979-3251)で現在開催中の「小さなデザイン 駒形克己展」の閉幕に当たり、駒形さん登壇の追加イベントが1月11日~13日に開かれる。
同展は、「Little Eyes」「Little Tree」などの絵本作品でも知られる造本作家でグラフィックデザイナー駒形克己さんのアメリカ時代の実験的な試作品や、音楽、アパレル業界など幅広い業績を作品と共に紹介し、絵本作品に関しては制作プロセスが窺えるスケッチなども展示。駒形さんの初期から現在に至る足跡を約300点の作品でたどる展覧会となっている。
同館では1月5日、年末に追加発表された駒形さんによるトークイベント「絵本づくりの現場の話 -紙、印刷、製本の世界-」を開催。絵本作品を手掛ける上での用紙選定や、型抜き加工やポップアップの仕掛け、印刷や製本時におけるさまざまな工夫について、駒形さん自身が実物投影機を使いながら自ら本のページをめくったり、仕掛けを動かしたりしながら解説。昨年12月に発売されたばかりの新作絵本「Moon Phase(ムーン・フェーズ)」の試作から完成に至るまでの話や、九州大学病院小児病棟のサイン計画についても多くの写真を用いて説明した。
同展最終日を含む3連休中にも追加イベントが行われ、11日は駒形さんが絵本制作を手掛けるきっかけとなった人物で、駒形さんが代表を務める会社「ワンストローク」でデザイナー兼営業・広報・制作などのマネジメント業務全般を手掛ける駒形あいさんとの親子対談トークイベントを1階講義室で行う(14時~、先着100人)。
12日は「駒形克己のモーニングギャラリートーク」と題し、展覧会場内で駒形さんが展示作品を前に自身の活動について1時間程度話し(10時30分~)、13日は駒形さんのサイン会を実施する(14時~)。
会場内の特設ミュージアムショップでは会期中、駒形さんの新作「Moon Phase」(2,500円)や展示作品含む絵本や、制作秘話など1万字を超える駒形さんのエッセーが収録された同展図録(3,300円)などを販売する。
12日のみ展示エリアで行われるため要観覧料。11日と13日のイベントは予約不要・参加費無料。
開場時間は9時30分~17時。観覧料は、一般=650円(65歳以上は半額)、高校生・大学生=450円、小中学生=200円(土曜は小中高生観覧無料)。13日まで。