板橋区内の「赤塚・四葉・徳丸」周辺地域を巡回するコミュニティーバス「りんりんGO」が10月7日、新デザインでの運行を開始した。
「りんりんGO」の初運行は2010(平成22)年3月。区内で公共交通の便が悪い地域の一つだった赤塚周辺の交通サービス改善を目的に試験運行が行われ、正式運行のスタートは2011(平成23)年度から。翌年度には当初巡回対象ではなかった高島平地域を回るルート拡大が行われて現在に至っている。バスの愛称は、区の観光キャラクター「りんりんちゃん」にちなんだ「りんりんGO」が運航開始時の公募によって選ばれた。
通勤・通学利用のほか、板橋区立美術館や郷土資料館、赤塚植物園(以上、板橋区赤塚5)、郷土芸能伝承館(徳丸6)、旧粕谷家住宅(徳丸7)など区内の観光・文化施設の集積地を経由することから観光や地域・公共イベント会場への足として多く利用されている。
今回、初運行から丸10年を迎える節目に当たって、車両更新の必要が生じていたこと、平日朝の通勤通学の時間帯は満員乗車だったことから、これまで定員35人の小型バスだった車両を中型バスにサイズアップし、車両のラッピングなどデザインを一新した。
区の担当職員は「『りんりんGO』のイメージカラーである水色をベースに、かわいらしく親しみやすいデザインになった。定員も増やしたことで、より多くの方の利用につながれば」と期待を寄せる。
「りんりんGO」は毎日1台のバスで通年運行し、年間乗車数は2011(平成23)年度が5万4563人。以来、年々乗車数を伸ばして昨年度は約11万人。10月7日から定員61人で内訳は座席20人分、立ち乗り41人。
乗車料金は、大人=220円・子ども(小学生)=110円。障がい者手帳割引あり。シルバーパス提示者は無料。