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板橋区立美術館で「ボローニャ国際絵本原画展」 リニューアル工事後初開催

リニューアルオープンした板橋区立美術館

リニューアルオープンした板橋区立美術館

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 板橋区立美術館(板橋区赤塚5)で現在、恒例の「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が開かれている。

駒形克己さんによる新しいロゴデザイン

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 「東京23区初の区立美術館」として1979(昭和54)年に開館した同館。昨年4月中旬から約1年2か月間行われた大規模改修工事では、老朽化対策や使い勝手を考慮した内装・レイアウトへの全面改装、空調システムや新たな展示ケース、荷物用のエレベーターを増設し、「時代のニーズや美術館の活動に合う建物」として生まれ変わった。改修工事に伴い、昨年の「ボローニャ国際絵本原画展」は成増アートギャラリーで行った。

 イタリア北部のボローニャ市で毎春開催している「ボローニャ国際絵本原画展」は、児童書出版を取り巻く多くの人々が世界中から集まる児童書専門の見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」(1964年スタート)の関連イベントとして1967年に始まり、今では新人イラストレーターの登竜門として知られている。53回目を迎えた今年は62カ国から2901作品の応募があり、日本からの10人を含む27カ国76人が入選した。

 「ボローニャ国際絵本原画展」は、イタリア北部のボローニャ市で1964年から毎春開催され、児童書出版を取り巻く多くの人々が世界中から集まる児童書専門の見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」の関連イベントとして1967年に始まり、今では新人イラストレーターの登竜門として知られている。53回目を迎えた今年は62カ国から2,901作品の応募があり、日本からの10人を含む27カ国76人が入選した。

 「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」は、「ボローニャ国際絵本原画展」で入選した絵本原画を日本でも紹介しようと1981(昭和56)年から開催されているもので、今回で39回目。板橋区立美術館では2年ぶりの展示開催で、リニューアル後初の一般公開となる。29日・30日の土曜・日曜は無料開放したこともあり、2日間で2000人を超える来場者が同館に詰めかけた。

 会場には、入選作品全380点が刷新された館内に並べられ、バラエティー豊かな絵本原画の世界観に浸ることができる。特別展示として、2017年から2年連続でボローニャ展に入選し、昨年は入選者の中から35歳以下を対象に選ばれる「ボローニャ・SM出版賞」を受賞した若手イラストレーターのヴァンディ・ヴェルニッチさん(クロアチア)の絵本「動物園(La casa de fieras)」の原画19点を展示する。そのほか、2019年「ブックフェア」のメインビジュアル製作を担ったマーシャ・チトワさん(ロシア)の製作プロセスを紹介する展示や、駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場の設計者として知られ、開館当初の板橋区立美術館の設計を担った村田政眞(むらた・まさちか)さんと今回の大規模改修設計者の柳学(やなぎ・がく)さんの資料や今回の改修を紹介する特別展示も行っている。

 29日は「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」のプロダクト・マネジャーであるエレナ・パゾーリさん、30日はインドの出版社タラブックス社長・ギータ・ウォルフさんの講演会が開かれた。今後も展示期間中に講演会やワークショップなどさまざまなイベントが館内で開かれる。

 開場時間は9時30分~17時。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日)。特別展示観覧料は、一般=650円(65歳以上は半額)、高校生・大学生=450円、小中学生=200円。土曜は小中高生観覧無料。8月12日まで。

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