板橋区役所(板橋区板橋2)1階の情報スペースで8月1日、都営地下鉄三田線開通50周年企画の写真展「都電から地下鉄へ」が始まった。
板橋区公文書館(板橋区本町)が収蔵資料を基に板橋区の変遷を伝える目的で実施しているパネル展示の一環。区内に11の駅がある都営三田線が今年12月27日に開業50周年を迎えることを記念して企画された。スペース内の壁面には、昭和20年代に撮影された都電と停留場の写ったモノクロ写真など約30点の写真パネルが並ぶ。大型モニターでは「いたばしと電車」と題して、パネル展示しきれなかった都電関連の写真や東武東上線の駅舎や線路が写った航空写真など、同館所蔵の写真資料をスライドショー上映する。
「都電・地下鉄(都営三田線)関連の略年表」も展示。1929(昭和4)年5月27日に運転開始して1966(昭和41)年5月28日に廃止となった都電志村線の歴史や、「都営地下鉄6号線」として同年1月から工事が始まって1968(昭和43)年12月に志村(後に高島平に駅名を改称)~巣鴨間が開通し、その後に西高島平まで延伸したことや区役所庁舎と板橋区役所前駅と直結された歴史など、板橋区に関連する主だったトピックスを紹介する。
今年8月4日に59回目の開催を迎える「いたばし花火大会」が、この地下鉄工事による交通事情の影響が考慮され、1965(昭和40)年から8年間開かれなかった(当時の大会名称は「区民納涼花火大会」)ことなども紹介している。
展示時間は9時~17時。土曜・日曜閉庁。入場無料。今月31日まで。