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「いたばし国際絵本翻訳大賞」入賞者発表 子ども絵本館で作品展示も

第24回課題絵本と入賞作品集

第24回課題絵本と入賞作品集

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 板橋区が2月16日、海外絵本の翻訳コンテスト「第24回いたばし国際絵本翻訳大賞」の入賞者を発表した。

約2万6千冊の海外絵本を所蔵する「いたばしボローニャ子ども絵本館」

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 英語部門「The Journey」(作・絵=Francesca Sanna)には798作、イタリア語部門「SOGNI D'ORO POMODORO」(作=Elisa Mazzoli、絵=Cristina Petit)には244作の応募が集まった。最優秀翻訳大賞は、英語部門=「ぼくらの ながい ながい 旅」(青山真知子さん)、イタリア語部門=「おやすみなさい トマトちゃん」(星文さん)が受賞した。

 最優秀翻訳大賞・優秀賞・特別賞の入賞者は、「いたばしボローニャ子ども絵本館」ホームページに掲載するほか、入賞作品は同施設で2月16日から展示している。

 板橋区と絵本とのつながりは1981(昭和56)年、板橋区立美術館で「第1回イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」を行い、北イタリアのボローニャ市と交流を持ったことが始まり。「ボローニャ国際児童図書展(Bologna Children's Book Fair)」事務局から出展絵本の一部が1993年から板橋区に寄贈されることになり、同年、「ボローニャ・ブックフェアinいたばし」を行った。

 2004年には、同事務局から寄贈された絵本を中心に収蔵する「いたばしボローニャ子ども絵本館」(板橋区本町)を開設し、2005年7月に板橋区はボローニャ市と「友好都市交流協定」を締結した。区では2015年度から文化芸術振興基本計画を掲げ、「絵本文化の発信・醸成」事業の一環として、「絵本のまち板橋」のイメージ定着に向け子ども絵本館や区立図書館・児童館と連携してさまざまな取り組みを行っている。

 「いたばし国際絵本翻訳大賞」は1994年に創設。1993年にボローニャ市から絵本を寄贈されたことから、英語の課題絵本を翻訳するコンテストを始めた。1995年の第2回コンテストからはイタリア語部門が加わった。2000年の第7回コンテストからは板橋区立中学校の在校生、2015年から私立を含む区内中学校の在校生を対象に中学生部門の募集も行っている。

 子ども絵本館スタッフの浅妻とも子さんは「翻訳の仕事に携わっていたり、勉強中という方が語学力試しに応募されたりするケースもあると思うが、小学生や初めて絵本の翻訳にチャレンジしたという人、お孫さんに読んで聞かせるために訳してみたという高齢者など、応募者の年齢層が年々広くなっている。絵本の翻訳を通じて外国文化に触れていただき、国際理解を育む場になればと」と話す。

 同コンテストの中学生部門の入賞者は、3月1日から板橋区役所1階で開かれる「いたばし子どもehon展」で発表し、最終日(3月8日)に会場内で表彰式が行われる。

 一般入賞者は8月開催予定の「ボローニャ・ブックフェアinいたばし」で表彰セレモニーが行われる。

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