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成増アクトホールで説経浄瑠璃観賞会 「若松若太夫」三代目襲名から20年

三代目若松若太夫(昨年の様子)

三代目若松若太夫(昨年の様子)

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 成増アクトホール(板橋区成増3)で1月27日、説経節の三代目若松若太夫(わかまつわかたゆう)さんと、節談説教の廣陵兼純(ひろおか・けんじゅん)さんによる「説経浄瑠璃鑑賞会」が開かれる。

「節談説教能登節」の伝承者・廣陵兼純さん

 東京都指定無形文化財の「説経浄瑠璃」は説経節とも呼ばれ、三味線を弾きながら中世のころから伝わる哀切に満ちた物語を語る伝統芸能で、鎌倉時代に僧侶が庶民に経典の教義を説いた「説経(教)」をルーツに芸能化し、室町時代に「さんせう大夫」「小栗判官」「石童丸」「葛の葉」「しんとく丸」など五説経と称される物語が作られた。

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 初代若松若太夫は、嘉納冶五郎や村井弦斎、渋沢栄一ら名士の庇護(ひご)を受け、説経節の中興の祖として大正から昭和の戦前にかけての説経節の隆盛を支えたという。その芸能は戦後に二代目に受け継がれ、1998年3月に現・三代目が若松若太夫の名跡を襲名した。三代目は2000年、都指定無形文化財(芸能)保持者と板橋区登録無形文化財説経浄瑠璃保持者の認定を受けている。

 今回の観賞会のゲストとなる廣陵さんは石川県輪島市在住の元住職で、「節談説教能登節」の伝承者として全国で法話や説教を行っている。節談説教は説経節とルーツを同じくする伝統芸能で、本来は寺院などで信者向けに行うものを今回特別に披露する。廣陵さんは二代目との共演はあったが、三代目とは初共演となる。

 演目は、松浪志保さん・鷲東昌枝さんの説経節、柏木孝司さん(三代目の別名)三味線による「御祝儀宝入船(ごしゅうぎたからのいりふね)」、三代目による説経節「蘆屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ) 葛の葉・狐子別れの段」、廣陵さんによる節談説教「加典(かてん)兄妹」。

 13時開場、13時30分開演。定員は先着450人。入場無料。