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上板橋第一中学校演劇部が都大会へ 太平洋戦争時の学童疎開描く

板橋区連合学芸大会での上演の様子

板橋区連合学芸大会での上演の様子

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 板橋区立上板橋第一中学校演劇部が1月8日、大田区民プラザ大ホール(大田区下丸子3)で開かれる東京都中学校連合演劇発表会(以下、都大会)に創作劇「にじ ―わたしたちの日記帳―」で板橋区代表として出場する。

戦争の時代を懸命に生きた「わたしたち」の友情と望郷の物語

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 同作品は、同校の教務主任で演劇部顧問・田中真則さんのオリジナル脚本で、太平洋戦争末期に米軍による都市部への空襲が激しくなる中、群馬県に疎開した板橋区の中学生たちの友情と望郷を描く。昨年11月に行われた板橋区連合学芸大会(以下、区大会)で上演され、参加10校の中から都大会に板橋区代表として出場する1校に選出された作品「望郷 ―わたしたちの疎開日記―」を改題して上演する。

 同校演劇部は前回平成28年度の区大会参加時、花火師になることを夢見る少年を主人公に、1945(昭和20)年6月10日の板橋大空襲と1951(昭和26)年8月18日に開催された「第1回戸田橋花火大会(現・いたばし花火大会)」を描いたオリジナル作品を上演した。「本校の地元・南常盤台で起きた空襲について調べ、地域の人々から戦時中の貴重な体験談を聞き、演劇部員の子たちと一緒に作品作りに取り組んだものの、都大会出場はかなわず、皆で悔し涙を飲んだ思い入れのある作品だった」と田中さん。

 今回の作品では1944(昭和19)年8月からの疎開生活と終戦を描き、前作に登場した主人公の妹も登場するなど前作と時間軸が並行する物語になっている。田中さんは「部員一丸となって取り組み、都大会出場を果たすことができた。前作を見ていない方にも独立した物語として楽しんでもらえると思う。都大会でも良い結果を出すことができればうれしい」と話す。

 都大会には地区大会から選出された都内中学校25校が出場し、全4日間の日程で審査が行われる。昨年12月24日・26日・27日に18校の演目が終了し、最終日1月8日に残り7校の演目をもって全日程を終える。

 9時40分開場、9時50分開演。上板橋第一中学校演劇部の出番は6番目で15時ころ。入場無料。

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