板橋区立東板橋図書館(板橋区加賀1、TEL 03-3579-2666)1階で8月2日から、猫沢八郎さんによる企画展「旅する不思議な水族館」が開かれている。
一昨年のワークショップや福祉施設などで制作した作品群が1階の書架周辺を彩る
猫沢さんは板橋区在住のアート作家。「白線画家」の肩書きで、区内外の地域イベントで親子向けワークショップや、誰もが作品制作を楽しめるイベント「ダイバーシティウォールパズルアート」を手がけ、SNSで映像作品を公開するなど幅広く活動を展開している。猫沢さんは「美大出身と勘違いされることが多いけれど、もともと美術とは無縁で、独学でここまでやってきた。多くの出会いに恵まれて、気付けば丸10年たっていた」と話す。
「旅する不思議な水族館」展では、ワークショップ参加者が段ボール製の型紙にクレヨンなどで思い思いに色を塗って水辺の生き物に見立てて完成させ、作品を展示して会場を「水族館」にする。新宿区内施設での常設展示をはじめ、これまで板橋区内では板橋区役所やアートギャラリー、福祉施設、区立図書館や区立熱帯環境植物館などで開催してきた。
東板橋図書館では2019年を初回に4年連続開催。昨年は新型コロナ禍で断念した猫沢さんが講師を務めるワークショップも行う。参加者は個別の作品以外に、共同で大型の作品も制作するという。ワークショップで完成した作品は同館1階での展示を皮切りに、今後区内外で開かれる展示・イベント会場を巡回する。
同館のイベント企画担当・大島奈緒美さんは「過去にワークショップに参加されたと思われる親子が来館時、今回の展示を見て自身で作成した作品を探し出して喜びの声を上げていた。当館は施設の改修工事で9月1日から2カ月間臨時休館するので、休館前の来館に際してワークショップや展示を楽しんでもらえたら」と話す。
ワークショップは14日、同館3階視聴覚室を会場に、10時~・11時30分~・13時30分~・15時~の全4回(各60分)行う。小学生までの親子を対象に、事前予約制で各回先着5組まで。申し込みは電話と1階カウンターで受け付ける。参加無料。
1階カウンター頭上に展示する作品の名前募集企画も行っている。14日15時まで、1階カウンターで応募用紙の提出を受け付ける。採用された名前は16日から作品に貼られ、採用者には猫沢さんのオリジナルポストカードが贈られる。
開館時間は9時~20時。今月30日まで(15日は休館)。