極真会館・東京城北支部所属の南原健太選手が6月4日・5日の2日間、エディオンアリーナ大阪(大阪市浪速区)で開催された「2022オープントーナメント全日本体重別空手道選手権大会」の軽重量級(90キロ以下)部門に出場し、初優勝を果たした。
同大会は国際空手道連盟・極真会館と全日本真正空手道連盟・真正会が共同開催したもので、極真会館の「第37回全日本ウェイト制空手道選手権大会」を兼ねて行われた。
南原選手は「2日間4試合を戦い抜いて、改めて極真会館のトーナメントの過酷さを実感した。4歳で極真会館の上板橋道場に入門して、20年目にして念願の日本一を手にすることができた。努力してきたことが結果につながって本当にうれしい。上板橋道場で出会った相見秀樹先生に指導を受けて、先生が成増に道場を出すことになった時にも付いていき、今の自分がある。ここまで育ててもらった恩返しがやっとできた」と喜ぶ。
相見さんは極真会館・成増道場(板橋区成増3)の分支部長を務め、南原選手は現在、下赤塚道場の責任者として指導に当たっている。南原選手は板橋区出身で、1998(平成10)年生まれの24歳。2021年7月に立ち技打撃系格闘技大会「RISE(ライズ)」でプロキックボクサーとしてデビューすると、「那須川天心の極真空手時代のライバル」として格闘技ファンやメディアの注目を集め、デビュー戦から3戦連続のKO勝利を飾るなどして話題となったが、今年4月に出場した格闘技イベント「RISE ELDORADO(エルドラド)2022」で敗戦。初黒星からの再起を誓っていた。
「RISE復帰戦に向けて順調にトレーニングを進めている。今大会の優勝を弾みに、極真空手の強さを証明していきたい」とも。
今回の同大会では、南原選手と同じ軽重量級で成増道場の西村大河選手が3位となったほか、「RISE」でキックボクシングデビューを果たしている山科直史選手(成増道場)が軽軽量級(60キロ以下)で3位、樋口知春選手(総本部道場)が中量級(80キロ以下)で4位入賞を果たしている。