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板橋フレンドセンターでアニメ制作体験教室 講師に竹内孝次さんら

モール人形を使ったアニメーション作品のコマ撮り撮影の様子

モール人形を使ったアニメーション作品のコマ撮り撮影の様子

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 板橋フレンドセンター(板橋区富士見町)で12月15日、不登校児童らを対象にした「アニメーションワークショップ」が開かれ、アニメーションプロデューサーの竹内孝次さんと東京藝術大学大学院教授・布山(ふやま)タルトさんが講師を務めた。

アニメーションプロデューサーの竹内孝次さん

 竹内さんは「ルパン三世」や「名探偵ホームズ」などに携わってきたアニメーション作品の制作プロデューサーとして知られ、テレコム・アニメーションフィルムで社長を務めた経験とノウハウを生かし、現在は国内外でアニメーション制作の後進指導に注力。布山さんは「文化庁メディア芸術祭」などで優秀賞を獲得したアニメーション作家で、現在は東京藝術大学大学院の映像研究科でアニメーション専攻の教授を務めている。竹内さん、布山さん共に「日本アニメーション協会」や「日本アニメーション教育ネットワーク」の理事を務め、文化庁関連事業の一環としてアニメ業界の人材育成プロジェクトや教育事業などで国内外の次世代クリエーター育成活動を推進している。

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 「アニメーションワークショップ」は2019年に板橋フレンドセンターで行って好評だった体験講座で、今後の体験活動を企画するに当たってアンケート調査を行ったところ、再開催を希望する声が最も多かったという。同センター職員によれば、今回のワークショップ開催では予定していた定員を超える参加者が集まり、「普段は朝が苦手な子が多い中で、午前中の開催にも関わらず全員が開始前にそろったほどの人気だった」という。昨年は竹内さんの紹介で、杉並アニメーションミュージアムを訪問する校外学習も行い、「アニメーション制作に関心の高い子が多い。アニメを通じて引きこもりがちだった子どもたちが元気になり、コミュニケーションのきっかけにもなっている」と話す。

 今回のワークショップでは昨年同様、布山さんが開発に携わったコマ撮りアニメーションの撮影ツールを使い、竹内さんによるアニメーションの仕組みに関する講義を行った後、モールで撮影用のキャラクターを作って、グループワークでコマ撮り撮影による作品作りと作品鑑賞会を行った。

 竹内さんは「アニメーターがいかに動きを細かく観察し、一定のルールに沿って地道な作業を繰り返しているのか、その仕組みを学んでもらった。時間をかけて苦労して出来上がった作品が他者に伝わり、受け入れられ、感動を与えた時、ものづくりの楽しさと伝えることの楽しさを実感できる。その楽しさを、グループワークを通じて仲間と一緒に味わってほしい」と話す。

 板橋フレンドセンターでは、不登校児童を対象に基礎学力定着のための指導を行うほか、区民ボランティアや区内大学生らの協力を得ながら、子どもたちが活力や笑顔を取り戻して学校や社会に出て行く勇気やきっかけ作りにつながる「居場所づくり」や、さまざまな体験活動を提供。2019年度と本年度共に100人以上が登録・通級している。