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東板橋図書館でトークイベント「太宰治と12月8日」 遺構散策やパネル展も

太宰治と、1941(昭和16)年発刊の「千代女」

太宰治と、1941(昭和16)年発刊の「千代女」

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 板橋区立東板橋図書館(板橋区加賀1、TEL03-3579-2666)で12月13日、文学史トーク「太宰治と12月8日~太宰が書いた太平洋戦争~」と板橋区加賀の戦争遺構散策が開かれるほか、12月20日に開かれる子ども歴史講座「楽しみ学ぼう『いたばし』と『加賀』」関連のパネル展示が行われている。

子ども歴史講座「楽しみ学ぼう『板橋』と『加賀』」関連の館内パネル展示

 同館が立つ板橋区加賀の地名は、江戸時代に加賀藩下屋敷が同地にあったことに由来し、現在の加賀1~2丁目、板橋1丁目・3丁目の一部と4丁目全域にまたがる約21万8000坪のエリアに広がっていた。明治維新後には石神井川の水流を活用した火薬製造の拠点となった後、旧陸軍第二造兵廠などの軍用地となり周辺地で軍事産業が発展。戦後はGHQに接収されて、返還後の跡地に理化学研究所や野口研究所などが転入して現在の同区産業発祥の地となった。「板橋火薬製造所跡」(板橋区加賀1)は2017(平成29)年10月に国の文化財として史跡指定を受け、板橋区は同地を史跡公園として整備を進める計画を発表している。

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 同館では今回、「いたばしものがたりプロジェクト」とコラボした文学史トーク「太宰治と12月8日」と加賀周辺の戦争遺構をめぐる街歩きを開催。いたばしものがたりプロジェクト代表のトモタ佳さんを講師に、太宰治が真珠湾攻撃当日の1942(昭和16)年12月8日に脱稿した短編「新郎」と翌年2月に雑誌発表した短編「十二月八日」の2作品を中心に、「散華(さんげ)」「御伽草紙(おとぎぞうし)」など太平洋戦争の戦時下に書かれた作品とその創作背景などを紹介。トーク終了後、加賀にゆかりがあって作中に板橋区のスポットが登場する太宰作品「千代女(ちよじょ)」の話や、幕末期に新選組・土方歳三や榎本武揚(たけあき)らと行動を共にして板橋区加賀での火薬製造に貢献した澤太郎左衛門ゆかりの史跡、陸軍第二造兵廠関連地を散策する。

 翌週20日には子ども歴史講座「楽しみ学ぼう『いたばし』と『加賀』」を開催。同館では12月1日から歴史講座関連のパネル展示を行うなど、3週にわたって板橋区加賀地域にちなんだイベントを行う。

 13日の文学史トークと加賀の戦争遺構散策は、13時開場、13時30分開演。周辺散策開始=15時。対象は中学生以上。定員は先着15人。

 20日の子ども歴史講座開催時間は10時30分~11時30分。対象は小学3年生~6年生。定員は先着10人。

 参加申し込みは、いずれも東板橋図書館1階の受付カウンターと電話で受け付ける。参加無料。

 東板橋図書館の開館時間は9時~20時。第3月曜休館。