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板橋でアール・ブリュット原画展 ハンカチ作りワークショップも

「ART BRUT(アール・ブリュット)ハンカチーフ」の原画展「えとハンカチ」

「ART BRUT(アール・ブリュット)ハンカチーフ」の原画展「えとハンカチ」

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 ダブディビ・デザイン(京都市中京区)が3月20日~22日、「creation space en∞juku(クリエイションスペース エンジュク)」(板橋区板橋3)で「ART BRUT(アート・ブリュット)ハンカチーフ原画展『えとハンカチ』」を開催する。

幼児から大人まで楽しめるオリジナルハンカチ作りワークショップ

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 「ART BRUTハンカチーフ」は、日本アパレル・ファッション産業協会が「ファッションで障がい者スポーツを応援する」をコンセプトに掲げる支援活動「TEAMBENCH®(チーム・ベンチ)」の一環として、1879(明治12)年創業の老舗ハンカチメーカー「ブルーミング中西」(東京都中央区日本橋)がダブディビ・デザインとコラボレーションして2018(平成30)年から展開している商品。全国の百貨店や専門店、ネットショップで販売し、売り上げの一部を作家に還元するほか、「日本障がい者スポーツ協会」の障がい者アスリート活動支援費にも充てられる。

 ダブディビ・デザインは、デザインを通して障がい者の自立支援を行う取り組みを数多く手掛け、これまでにも障がい者アートをあしらったカバンや洋服、傘、風呂敷などの商品化をプロデュース。「ART BRUTハンカチーフ」はブルーミング中西からの依頼で企画開発を手掛け、2018年の春夏企画で15点、同年の秋冬企画で5点を追加した全20点を商品化。原画展やワークショップも企画した。

 原画展は昨年から全国を巡回し、昨年2月~3月にかけて「日本橋高島屋S.C.新館」(中央区日本橋2)で原画のレプリカ展示と商品販売を行ったほか、10月には名古屋、2020年1月には東京「アーツ千代田3331」(千代田区外神田6)、2月には姫路、今月3月は愛媛でも原画展を開いた。

 ダブディビ・デザイン社長の柊(ひいらぎ)伸江さんは「原画展と販売会を先日仙台で行い、イベントに足を運ばれた複数の方から『見ていて元気になる』『幸せになるデザイン』といわれたことが印象的だった。甚大な被害をもたらした東日本大震災を経験した方々だからこそ、デザインは何のためにあるのか、日々の生活にはどんなデザインが必要なのかを深く感じてもらえたのだと思う」と話す。

 「今、多くのイベントが中止や延期を余儀なくされている。迷ったものの、こんな時だからこそ私にできることをしようと開催に踏み切った。学校という行き場を急になくした子どもたちや、卒業・進級を前に友達ともっと思い出作りがしたかっただろう子たちにとって、すてきな思い出作りや元気を与える場になればうれしい。障がい者アートの魅力を、たくさんの人に伝えたい」とも。

 「en∞juku」では、原画の展示と販売会を行い、会場内でオリジナルハンカチ作りを楽しむことができるワークショップを毎日2回(14時、15時)行う。対象年齢は1歳以上。選べる「ART BRUTハンカチーフ」のお土産特典付き、参加費は1,650円。今年3月に保育園・幼稚園を卒園、小・中・高校・大学や各種専門学校を卒業する学生を対象に、一緒に参加申し込みした人も「卒園・卒業生割引」で1,350円。定員は各回8人。事前予約ダブディビ・デザインまで、メールで受け付ける。定員に空きがあれば当日参加可。

 「en∞juku」運営とギャラリー企画・コーディネートを手掛ける加藤未礼さんは「柊さんは障がいのある方の作品の商品化に長く関わるデザイナーで、委託された仕事も作品と向き合い情熱を持って発信されている。えんじゅくギャラリーはほそぼそと2年半行ってきた中で、この不安な時代を乗り越えて生きていくためにも、この企画展を機に、新たな価値観を生み出す場として改めて地域に開いて行きたい」と話す。

 開催時間は11時~18時(22日は17時まで)。入場無料。

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