板橋Cityマラソン実行委員会が2月21日、新型コロナウイルス感染拡大を懸念し、3月15日に予定していた「2020板橋Cityマラソン」を中止すると発表した。
大会事務局スタッフは「全国だけでなく、海外から参加予定のランナーやボランティアスタッフ、来場者の安全と感染拡大防止を最優先に考え、やむなく開催中止を決定した」と話す。
同スタッフによると、3月1日に開催予定だった「東京マラソン2020」が新型コロナウイルス感染拡大を懸念して一般ランナーの大会参加取りやめを発表した2月17日以降、「2020板橋Cityマラソン」の開催についても事務局に問い合わせが増えていたという。
「板橋Cityマラソン」のフルマラソンは、日本陸連登録者、一般参加者を合わせて毎年1万5000人近いランナーが参加する市民参加型のマラソン大会。1998(平成10)年に「東京・荒川市民マラソン」の名称で東京都内初の日本陸上競技連盟公認コースのフルマラソン大会として始まり、2011(平成23)年大会から「板橋Cityマラソン」に名称変更。2017(平成29)年大会で開催20回目を迎え、都内有数の大規模マラソン競技会として知られている。
同大会はこれまで2回、2010(平成22)年の第13回大会と翌年の第14回大会が2年連続で開催中止となった過去がある。前者は大会当日の強風を考慮し、後者は開催予定日6日前の東日本大震災を受けての開催中止だった。
実行委員会を構成する板橋区、国土交通省(荒川下流河川事務所)、東京陸上競技協会、読売新聞社の主催関係者で3月上旬に集まり、現状までの決算報告を基に参加費の返還や今後の対応策について協議を行う方針という。
2月20日、ゼッケンや参加賞の景品が業者から納品され、本来であれば21日から参加者へ大会開催の案内状と共に郵送する予定だった。事務局スタッフは「ゼッケンや参加賞と共に、開催中止の案内状を送ることになってしまったのは残念」と話す。
今大会に関する情報は引き続き公式ホームページで公開する。