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島本理生さんの直木賞受賞作が文庫化 2月にドラマ放送、来年は映画化も

島本理生さん(写真提供=文藝春秋)

島本理生さん(写真提供=文藝春秋)

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 板橋区出身の作家、島本理生さんの直木賞受賞小説「ファーストラヴ」が2月5日、文藝春秋から文庫版で出版された。

「直木賞受賞作」と2月のドラマ放送情報が記載された帯が付いた文庫版表紙

 島本さんの著書「ファーストラヴ」は2018(平成30)年7月、第159回直木三十五賞を受けた。2011(平成23)年上半期に第145回直木賞候補作となった小説「アンダスタンド・メイビー」に次ぐ2回目のノミネートで受賞を果たした。

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 小学生時代から小説を書き始めたという島本さんは15歳の時、文芸誌「鳩よ!」(マガジンハウス、現在廃刊)の掌編小説コンクール第2期に応募した小説「ヨル」が当選。同作は同誌の年間MVPを獲得した。高校在学中の2001(平成13)年には、小説「シルエット」が第44回群像新人文学賞優秀作に選ばれ、プロ作家デビューした。翌年発表した「リトル・バイ・リトル」は第128回芥川龍之介賞候補となり、受賞は逃すも、2003(平成15)年に同小説で第25回野間文芸新人賞を受賞した。その後も「生まれる森」「大きな熊が来る前に、おやすみ。」「夏の裁断」と3度芥川賞にノミネートされ、2005(平成17)年に第18回山本周五郎賞候補となった「ナラタージュ」は2017(平成29)年に行定勲監督作品として映画化。2014(平成26)年に第21回島清恋愛文学賞を受賞した「Red」は、三島有紀子監督作品として映画化され、2月21日から全国上映が始まるなど、島本さんは近年飛躍的に一般知名度を上げた人気作家の一人となった。

 直木賞受賞作「ファーストラヴ」は、父親を刺殺して逮捕された就職活動中の女子大生を題材にしたノンフィクション本の執筆を依頼された臨床心理士・真壁由紀が、被疑者となって拘留された女子大生や彼女の関係者らと面会を重ねる中で、父親を殺さなければならなかった理由を明らかにしようとするヒューマンミステリー。

 長編小説の同作は、別冊文藝春秋2016(平成28)年7月号から2018(平成30)年1月号まで連載され、同年5月に単行本を刊行。今回ドラマ放送を前に文庫化された。NHKBSプレミアムで放送されるドラマでは、臨床心理士・真壁役を真木よう子さん、女子大生・聖山環奈役を上白石萌歌さんが演じるほか、平岡祐太さん、津嘉山正種さん、吉沢悠さん、黒木瞳さんらが脇を固める。

 文藝春秋担当編集者の角田国彦さんは「一足先にドラマを見たが、拘置所での女性同士の場面は特に原作の味わいが濃く出て見ごたえ十分。累計22万部を超えたベストセラーが映像化されたことで、再度より多くの方が原作に触れるきっかけになれば」と話す。

 「ファーストラヴ」は現在、KADOKAWA配給で2021年に映画が公開されることも決定している。主演は北川景子さん、脚本は浅野妙子さん、監督は堤幸彦さんが務める。

 ドラマ「ファーストラヴ」はNHKBSプレミアムで2月22日21時~22時59分に放送する。