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板橋宿不動通りにコワーキングスペース カフェ併設、まちづくりの新たな拠点に

キッチンに立つながせさんと、来場者でにぎわうカフェ・スペース

キッチンに立つながせさんと、来場者でにぎわうカフェ・スペース

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 板橋宿不動通り商店街に3月5日、カフェスタンドを併設したコワーキング・オフィス「おとなり -otonari stand&works-(以下、おとなり)」(板橋区板橋3、TEL 03-3963-0123)がオープンした。運営は「向こう三軒両隣」。

カリンバ奏者・あやさんによる演奏と歌が披露された

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 同店は12月末に閉店した「板橋3丁目食堂」の元店主・ながせけんぞうさんによる新規事業店で、もともと牛乳販売を営んでいた空き店舗を活用し、年明けから改装工事を進めていた。同所では昨年すでに、ながせさんが主導するまちづくりの交流イベントや、商店街の朝市や地域イベントなどで空き店舗活用として1日限定出店などの事業を展開していた。

 オープンに先立ち、3月2日は「お披露目会」として昼・夜の2部制でプレオープンイベントが行われ、商店街関係者や板橋3丁目食堂のなじみ客、ながせさんが交流する区内外のまちづくり関係者らなど多くの来場者でにぎわい、昼はドリンクメニューとサンドイッチなどの軽食、夜はドリンクメニューとビュッフェ形式の食事が振る舞われた。

 牛乳店の面影を残る店舗は、商店街通りに面した入り口脇の冷蔵室がステンレス製の分厚い扉をそのまま残した共用のミーティングルームとなり、事務所スペースだった場所は個室オフィス1部屋と専用ブース2つに、6人掛けと2人掛けのテーブル各1台、2人掛けのカウンターテーブル2台の12席、共用のソファ席1台、アンティーク家具修復の職人による木造家屋の廃材を再利用したロッカー棚や階段ばしごを活用した雑誌スタンドなどを配置したシェアオフィスとコワーキングスペースに生まれ変わった。

 来場者からは「以前にイベントで訪れた時には、こんなにも居心地がよくて明るい雰囲気になるなんて想像できなかった」「3丁目食堂を閉めると聞いた時には悲しくなったが、結果として商店街の真ん中にすてきな交流スペースが生まれてうれしい」といった声が聞かれた。

 長年シャッターを下ろしていた店先は、折りたたみ式の扉が通りに面して大きく開かれ、側道側には軒先ベンチを置くなどして商店街を行き交う人々の交流スペースとして提供するという。

 ながせさんは「おとなりの創業メンバーでもある建築士の設計や、施工や調度品の製作を一手に手掛けたアンティーク家具修復職人の施工・製作にも助けられ、多くの方々のアイデアをつなぎながらぬくもりのある空間になった。先々、平日にキッチンを間借り提供したり、イベント活用したりと、この場に集まる人たちによって今後も多種多様に変化する場になればと思う。地域に新たなつながりを生み出す拠点として、さまざまな人が行きかう場所を目指したい」と話す。

 商店街側の店先に「えんじゅく市」などでも使われた手作りの山形屋台を置き、ランチタイムに弁当販売も行う。ドリンクメニューは当面、サイホンで入れたコーヒーのみを提供する。

 カフェスペースの営業時間は9時~17時。火曜定休。

 コワーキング・オフィスの営業時間は9時~21時。非会員によるスポット利用は、フリードリンク付きで3時間=900円、(営業時間内)1日利用=1,500円。フリードリンク付きで複合機やロッカー、ミーティングルーム、姉妹施設「えんじゅく」利用ができる会員利用は通常会員=月8,000円、プレミアム会員(私書箱利用・登記可能)=1万5,000円。シェアオフィス利用できる専用ブース契約を含む会員申し込みは電話、メール、店頭で受け付ける。

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