板橋区役所(板橋区板橋2)本庁舎1階の区民イベントスペースで3月28日、板橋区観光大使に任命された腹話術師・いっこく堂さんの委嘱式が行われた。
昨年6月に創設した同区の「観光大使」制度。観光大使は区の観光振興や都市ブランド向上のために、区の魅力を区内外に広くPRする活動を担う。芸能人の板橋区観光大使は俳優の杉浦太陽さんに続き2人目。
いっこく堂さんは、沖縄県出身。「劇団民藝」で舞台俳優として活動した後、独学で腹話術を習得して1992年に「いっこく堂」として活動を開始。2体の人形を同時に操る腹話術や時間差の腹話術、唇を全く動かさない技術の高さなどから注目を集めてテレビ出演を増やし、米ラスベガスで2000年に開催された「世界腹話術フェスティバル」のオープニングアクトを務め、「中国上海国際芸術祭」に参加、アジア・アメリカ・ヨーロッパなど18カ国で公演を行うなど近年海外にも活動の場を広げている。2016年には芸能生活35年目を迎え、ものまねを取り入れた腹話術なども披露している。
委嘱式では今回の任命に至った理由として、いっこく堂さんが板橋区在住で、国内外における腹話術師としての活動実績や、レギュラーMCを務めるJ:COM板橋のケーブルテレビ番組「板橋人図鑑」を通じて板橋区ゆかりの人物と数多く対談するなどの貢献度が挙げられた。
いっこく堂さんは「観光大使に任命されて光栄。もっとみんなが板橋に行ってみたいなと思ってもらえるような、そんな板橋区になるよう今まで以上に頑張って、一生懸命PRしたい」と意気込む。