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「板橋エイサー道じゅね~」開催迫る 4団体集結、ガーエーを見せ場に

昨年開催の様子

昨年開催の様子

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 遊座(ゆざ)大山商店街振興組合(板橋区大山東町)は11月19日、沖縄の伝統芸能「エイサー」を披露する「板橋エイサー道じゅね~」を遊座大山商店街と中板橋駅南口商店街で行う。

昨年から初めて、都税事務所前で「ガーエー」を行うスタイルを採用

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 同イベントは、板橋区商店街連合会60周年記念行事の一環として区内7商店街合同で2013年に板橋街道活性化を掲げ「道じゅね~ 板橋エイサー」をスタートしてから5年目。同組合主催では川越街道活性化事業として2014年に区内5商店街で行ってから今回で4年目を迎える。

 エイサーは沖縄で最もにぎやかで華やかとされる伝統芸能で、旧盆3日間の最終日に先祖の霊が後世に無事戻ることを祈願するため、沖縄三線(さんしん)や太鼓を鳴らし、歌や掛け声、指笛などで陽気に踊る祭事のことをいい、エイサーを踊りながら各集落の路地を行列で練り歩くことを「道じゅね~」と呼ぶ。

 同組合専務理事の廿楽(つづら)茂さんによれば、商店街主催の盆踊り大会で2000年前後からエイサーの演舞披露を行っていたという。「夏祭り会場内だけでなく、商店街全体が盛り上がる仕組みにしたいと感じていた。エイサーの本場・コザ(沖縄市)では、細い路地を練り歩く『道じゅね~』が主流で盛り上がる。遊座大山も中板橋駅前南口商店街も現地の路地と似たような広さで、本場の雰囲気を再現できたらと考えていた」と話す廿楽さんは毎年、区内の商店街に声を掛けて「板橋エイサー」の輪をつないできた。

 板橋四ツ又商店街と合同で行った昨年の「板橋エイサー道じゅね~」では、沖縄県コザで毎年開かれる「沖縄全島エイサーまつり」での優勝経験や大トリを務めたこともある「沖縄市山里青年会」を呼び、これまで商店街を一方向に練り歩くだけだったコースを遊座大山商店街では板橋区役所側と大山駅側の両方向からのスタートにして、同商店街の中心地点となる板橋都税事務所前で対峙(たいじ)した2団体が「ガーエー」で競演するスタイルに変更した。

 ガーエーは「けんかエイサー」とも呼ばれ、「道じゅね~」で細い道を行き交う互いの団体が、すれ違いながら演奏や手踊りを続け、相手の曲につられて隊列やリズムが乱れた方が負けというルールで、沖縄では広く行われている形式。廿楽さんは「昨年は山里青年会の胸を借りたが、今年は自分たちだけでも『ガーエー』をやりたいとの声が参加団体から上がった。都内近郊では自他共に認める実力派4団体が一つの商店街に集うのは『板橋エイサー』では初のこと。エイサーの最後に来場者も一緒になって踊るカチャーシーと併せて、盛り上がりが楽しみ」と期待を寄せる。

 出演団体は、東京中野区新風(あらかじ)エイサー、東京中野真南風(まはい)エイサー、桜風(おうかじ)エイサー琉球風車、和光青年会の4団体。

 遊座大山では地方の物産展にも力を入れており、今年は「板橋エイサー」開催時に産地直送品販売や無料配布なども行っている。同商店街で11時から香川県三豊市物産展を開き、13時から参加券を持参した人を対象に北海道産ジャガイモ「キタアカリ」の詰め放題イベントを行う。参加券は13日前後から同商店街各加盟店で配布する。中板橋駅南口商店街でも11時から、キタアカリの無料配布会を開く(無くなり次第終了)。

 開催時間は、中板橋駅南口商店街=13時~13時45分ごろ、遊座大山商店街=15時30分~18時ごろ。

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