板橋区立郷土資料館(板橋区赤塚5、TEL03-5998-0081)で7月19日、企画展「いたばしの歴史と民俗 ~櫻井徳太郎先生の学問と共に~」が始まった。
赤塚支所では7月28日まで「いたばしの民俗と櫻井徳太郎 」のミニ展示を併催する(関連画像)
板橋の郷土史関連資料や、1990年から1999年にかけて全8巻を刊行した「板橋区史」の編さんに尽力した民俗学者の故・櫻井徳太郎さんの業績紹介を中心に、約三万年前の旧石器時代から近現代に至る板橋の郷土史年表、同館所蔵の歴史資料や民俗史料を展示する同展。
会場では、板橋区の文化財保護活動にも長年携わってきた櫻井さんの研究ノートをはじめ、民俗学者・柳田國男さんとの手紙、第1回柳田賞、第12回南方熊楠賞、紫綬褒章、勲三等旭日中綬章など、櫻井さんゆかりの品々も展示している。
同館学芸員の小松寿治さんは「展示資料やさまざまな体験イベントを通じて、郷土に関わる歴史と民俗に対する関心を深めてもらい、今年で16回目となる論文・作文コンクール『櫻井徳太郎賞』にぜひ応募いただければ」と話す。
関連イベントとして、7月22日と8月26日は学芸員による展示解説(13時~)を行うほか、8月5日は國學院大學兼任講師の小野寺節子さんによる講演「いたばしの民俗芸能の特色 ―櫻井徳太郎先生と芸能伝承」(13時30分~、先着100人)、勾玉作り、かまど火おこしや石うす大豆ひき体験なども行う。
開館時間は9時30分~17時。入場無料。月曜休館。9月10日まで。