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板橋・小豆沢のディスプレー会社を地元児童が見学 SDGsきっかけに

印刷機を見学する緑小学校5年生たち

印刷機を見学する緑小学校5年生たち

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 板橋区立緑小学校(板橋区中台3)5年生児童が10月23日、看板サインやディスプレーを扱う「ヤマテ・サイン」(小豆沢2)を会社見学で訪れた。

生徒たちを歓迎するデジタルサイネージ

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 会社見学では、環境に優しいUV印刷機やカットマシンを使った製作現場、実際の設計図や設置された様子のパネルを見ながら、児童らが熱心に社員の話に耳を傾けた。ワークショップでは、社員のアドバイスを受けながら、それぞれの個性を生かした名前入りのサインボードを完成させた。

 同小5年の山口惺也(せいや)くんと李宗原(そうげん)くんは「ネームプレート作りが楽しかった。看板を作るのに、思ったよりもいろいろなことをしていた」と話す。質問コーナーでは児童らが活発に手を上げ、社員が分かりやすく説明するなどしていた。

 区内の小学校に配られた板橋区のSDGs取り組み事例集「板橋区の身近な会社がホンキで取り組むSDGs」のリーフレットを見た同小の市之瀬輝明(てるあき)校長が同社へ電話をかけ、会社見学が実現した。

 同社がSDGsに本格的に取り組み始めたのは4年ほど前。エコ対応のプリンターの導入やゴミの圧縮、端材の再利用などを行っていたが、会社見学は今回が初めて。社員でチームを作り、2カ月ほどの期間をかけて準備を進めたという。

 会社見学について、安川重理(しげまさ)社長は「児童にとってはコミュニケーションや社会を体験する機会となり、受け入れる社員も気付きを得られる。部や取引先が異なれば、社内でも知らないということは多く、自主的に動くことでコミュニケーションが始まっていくというのは、大人も小学生も同じ。声を上げることで、周りの企業にも連鎖の輪が広がっていけば」と話す。

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