eスポーツ大会「電脳戦機バーチャロン マスターピース 1995~2001 TANITA CUP(タニタカップ)2024」が3月23日と30日の2日間、開催される。主催はタニタ(前野町1)。
「電脳戦機バーチャロン」シリーズは、未来の3次元仮想空間を舞台に巨大ロボット「バーチャロイド」を駆使して戦うアクション・シューティングゲーム。航空機の操縦かんを模した2本のスティック型コントローラーでバーチャロイドを操縦しながら、3Dの電脳空間をスピーディーに動き回ってロボットバトルを繰り広げるゲームデザインが話題となったことに加え、当時「機動戦士ガンダム」シリーズなどアニメ作品のメカニカルデザインを担当していたカトキハジメさんがバーチャロイドのデザインを手がけたこともあり人気に拍車をかけた。業務用ゲームで第3弾までシリーズを重ねた後、2003(平成15)年にプレイステーション2用ゲームソフトとして第4弾をリリースし、「チャロナー」と呼ばれる熱心なファンを増やした。
「バーチャロン」シリーズの新作ゲームとしては15年ぶりとなるプレイステーション4用ゲームソフト「とある魔術の電脳戦機バーチャロン」が発売された2018(平成30)年2月15日、チャロナーであることを公言するタニタの谷田千里(せんり)社長は「ゲームで楽しく遊ぶことは精神的な健康にもつながる」と同社のユーチューブチャンネルでゲーム業界へのチャレンジを表明。「バーチャロン」シリーズの代名詞ともいえる、ツインスティックコントローラーのオリジナル商品開発を目指す「TANITAツインスティック・プロジェクト」を発表した。
同年6月にクラウドファンディングの実施を打ち出し、最終的に目標金額を大きく超える総額1億3,648万2,258円の支援を集めたことでも注目を集めた。2019年11月に「バーチャロン」シリーズ3作品がセットになった「電脳戦機バーチャロン マスターピース 1995~2001」が発売されたことを受け、タニタはツインスティックの一般向け販売を開始。2021年1月に「TANITA CUP 2021」を初開催。以来、板橋区の後援を受け、板橋区内の企業・学校と連携し、今年で4回目を迎える。
通信制高等学校「クラーク記念国際高校」(板橋区板橋4)のeスポーツコースの生徒が今年も運営スタッフとして参加し、23日はオンラインで予選大会を、30日はeスポーツカフェ「eスポフィールド」(板橋区高島平1)を会場にリアル参加とオンライン参加のハイブリッド形式で決勝大会を行う。
決勝大会では、昨年の「TANITA CUP 2023」大会で好評だった「パフォーマンス・コンテスト」を実施するほか、「バーチャロン」シリーズのプロデューサー・亙重郎(わたりじゅうろう)さん、「バーチャロン」の登場キャラクター「イッシー・ハッタ―軍曹」役を務め、「日本一歌のうまいサラリーマン」のキャッチフレーズでも知られるセガの光吉猛修(たけのぶ)さんがゲスト出演する。
開催時間は、予選大会=23日10時30分~20時30分、決勝戦=30日12時~20時。大会の模様はタニタの公式ユーチューブチャンネルでライブ配信する。決勝大会は、プレーヤーもパブリックビューイング(来場観戦)のみの現地参加も可能。
現在、プレーヤー参加と、パブリックビューイングを含む決勝大会の来場参加の申し込みを受け付けている。締め切りは、競技参加=今月17日、決勝戦来場観戦=同24日。