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板橋・南町で「子ども投票所」 親子向けワークショップと「ポチ菓子」選挙

絵本による選挙体験ワークショップの様子

絵本による選挙体験ワークショップの様子

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 東京家政大学(板橋区加賀1)の尾崎司教授とゼミ生による産学官連携の選挙啓発イベント「子ども投票所」が4月9日、「無印良品板橋南町22」(南町)で開かれた。主催は板橋区選挙管理委員会事務局。

選挙体験の題材になった絵本「ポリポリ村のみんしゅしゅぎ」

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 今月23日に投開票を迎える板橋区議会議員・板橋区長選挙を前に、実物の投票機材を使い、子どもでも楽しめるテーマで「選挙をもっと身近に感じてもらえたら」と企画。同店2階の絵本を展示する「Open Muji」で、シニアボランティアによる絵本読み聞かせ会や地球環境や地域社会に良いインパクトを与える絵本を紹介する「ソーシャルグッドな絵本たち」の展示企画などに取り組む、東京家政大学児童学科兼短期大学部保育科の尾崎司教授に相談を持ちかけて実現したという。

 絵本による選挙体験ワークショップには、小学生グループや親子、高校生、20代の社会人ら11人が参加。ファンタジー世界の村長選挙が疑似体験でき、投票結果によって分岐する物語が楽しめる仕掛け絵本「ポリポリ村のみんしゅしゅぎ」を題材に、尾崎ゼミ生による絵本の読み聞かせとワークショップを行った。

 ワークショップでは、2人の村長候補による演説や村民の声について3チームに分かれて意見交換を行った後、参加者は各自、候補者の名前を投票用紙に書いて投票。「話し合ったことで投票活動が変わるのか」「選挙に参加しない選択はある。でも、それも影響を及ぼしている」「絵本の中で描かれていない話も大切」などと尾崎教授が話した後、選挙管理委員会職員から11対0という開票結果が伝えられるとゼミ生や参加者から驚きの声が上がった。

 参加者からは「意見交換で自分の考えを話すことにドキドキした。何を理由に選ぶのか、みんなの意見を聞くことで物事をしっかりと考えるきっかけになった」「投票結果は変わらなかったけれど、もう一人の候補者の意見にも良いところがあると分かって悩んだ」「お話の世界で選挙に参加できて面白かった。実際の選挙は、もっと大勢の候補者の中から選ぶから大変」という声も。

 同店1階の特設スペースでは同日、中学生までを対象にした「無印良品ポチ菓子選挙」も実施。「お花見に持って行きたいお菓子はどれ?」というテーマで、無印良品の菓子商品8種類から1種類を選んで投票用紙に記入し、投票箱に模擬投票する企画。ワークショップ参加者や同店を訪れた子連れの買い物客らが参加。投票参加者は、希望のお菓子1点を受け取った後、該当する投票理由欄にシールを貼って楽しんだ。

「無印良品ポチ菓子選挙」の投票結果は板橋区ホームページに掲載するほか、店内の特設ブースにも掲出している。

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