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板橋区立中央図書館で「節分と民俗学」 古写真展示、地区で異なる風習も

板橋区立中央図書館3階「櫻井徳太郎コーナー」の展示

板橋区立中央図書館3階「櫻井徳太郎コーナー」の展示

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 板橋区立中央図書館(板橋区常盤台4)3階の「櫻井徳太郎コーナー」で2月1日、板橋区公文書館(板橋区本町)による今月の特集展示「節分と民俗学」が始まった。

氷川神社(氷川町)や区内保育園での節分風景を撮影した古写真

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 同コーナーでは、公文書館が所蔵する「櫻井徳太郎文庫」から月ごとのテーマに合わせて選定した書籍の紹介やパネル解説を行う。櫻井徳太郎文庫は、2007(平成19)年に90歳で亡くなるまで板橋区内で60年以上暮らした民俗学者・櫻井徳太郎が生前に板橋区公文書館へ寄贈した民俗・歴史関係学術資料群の名称。

 今回の展示では、櫻井徳太郎が編さんを統括した「板橋区史」と、「年中行事図説」(1954年刊行)を参考に板橋区内と全国各地の節分についてパネルで解説。長野県や長崎県、宮崎県豊橋市付近、福井県鯖江市付近の村などに伝わる一風変わった節分習わしのほか、氷川町・氷川神社や観明寺などで行われた豆まきに当時も近隣住民が境内に集まった話、葉が付いたヒイラギの枝にイワシの頭を挿して魔よけの「柊鰯(ひいらぎいわし)」の話など。旧宿場町地域では多くの家で玄関先や窓に飾ったのに対し、旧農村地域では大豆の枝にイワシかメザシの頭を挿してヒイラギの葉を付けたものを「芋の虫もじりじり」と唱えながら火で炙(あぶ)った「ヤッカガシ」と呼ばれるものを作り、出入り口だけでなく物置や蔵、井戸や外便所など家のあちこちに刺して魔よけをしていた話などを紹介している。

 開館時間は9時~20時。第2月曜と月末日休館。今月27日まで。

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