板橋区立グリーンホール(板橋区栄町)1階ホールで7月9日に「はじめての狂言講座」発表会、8月3日に小学4年生~高校3年生を対象にした「狂言で笑おう 体験ワークショップ」が開かれる。講師は大蔵流狂言師・大藏教義(おおくらのりよし)さん。
大藏流狂言は猿楽の本流とされる「大和猿楽」系の狂言を伝える唯一の流派として知られ、第25世宗家まで600年以上続く伝統芸能を今に伝えている。
教義さんは第24世宗家の故・大藏彌右衛門虎智(やえもんとらとも)、重要無形文化財総合指定保持者である父の第25世大藏彌右衛門虎久(とらひさ)さんに師事。各能楽堂で活躍するほか、全国の学校などでの狂言鑑賞教室や船上公演、海外公演にも参加。インスタグラムを使ったトークライブも行うなど狂言の普及に努めている。
今回の発表会では、5月に開講した「はじめての狂言講座」受講生が教義さんと「花争(はなあらそい)」などの演目を披露。狂言の鑑賞が初めてという人に向けて、教義さんによる演目解説で見どころや楽しみ方を伝えるほか、講師の特別公演も披露する。
体験ワークショップは、狂言の演目を映像で鑑賞した後、教義さんを講師に、実際に体を動かして狂言ならではの表現方法を体験することができる。
区立文化会館の企画担当職員は「狂言は難しい、とっつきにくいと思われがちだが、そんなことはない。600年以上続く、日本の伝統の『笑い』の文化を受講生の演目鑑賞や映像を見て楽しんでいただき、実際に動いて楽しんでいただけたら」と参加を呼びかける。
7月9日開催の「はじめての狂言講座」発表会は、13時開場・13時30分開演。入場無料。未就学児童は入場不可。現在、板橋区立文化会館(大山東町)で入場整理券を配布している。
8月3日開催の「狂言で笑おう 体験ワークショップ」は10時30分~12時。参加費1,000円。定員20人(応募者多数の場合は抽選)。7月15日まで。メールと往復はがきで参加を受け付ける。詳しくはホームページで確認できる。