板橋区立中央図書館(板橋区常盤台4)が現在、開館1周年記念企画展「絵本のまち板橋」を板橋区役所(板橋区板橋2)で行っている。
板橋区役所で開催中の「サクラサク春・絵本のまち板橋へようこそ」展
区立中央図書館が現在地に移転・リニューアルオープンしたのは2021年3月28日。東武東上線・ときわ台駅の近くにあった建物の老朽化に伴い、上板橋駅寄りの区立平和公園内に新築した地上4階・地下1階、展示ホールやカフェ隣接の施設に移転した。同館1階内に併設する「いたばしボローニャ絵本館」も、それまで板橋本町の旧板橋第三小学校跡に拠点を置いていた「いたばしボローニャ子ども絵本館」から蔵書・機能を移し、ギャラリースペースや児童コーナーを設置。世界100カ国70言語の絵本約3万冊をそろえ、「絵本のまち板橋」をより広くPRする新拠点として生まれ変わった。
3月26日は記念開館1周年イベントとして、事前予約の参加者が資料装備を手がける職員の手ほどきを受けながら、図書館の蔵書と同じ薄い透明ビニールカバーで、持参した本をコーティングする「ブックコーディング講習会」、同館隣接の「カフェ・ド・クリエプラス 板橋区立中央図書館店」とポッカクリエイトの共催による「コーヒー講座」を午前と午後の2回に分けて開催した。このほか、記念特別展示として3月28日~4月9日、同館完成に至るまでの移転改築工事の写真、中央図書館・いたばしボローニャ絵本館が掲載された雑誌などの資料を1階図書館ホールで展示する。
大橋薫館長は「コロナ禍で、開館初年度にもかかわらず利用時間や設備の使用制限などがあり、当初計画していたイベントも中止や規模縮小が続いた。近隣地域だけでなく区外からの来館者にも恵まれて1周年を迎えることができ、『感謝の記念』イベントとした。暖かくなって外出日和が続く中、当館に足を運んでいただき、平和公園の桜もめでてもらえたら」と話す。
関連企画として、板橋区役所本庁舎1階のイベントスクエアで特別展も行う。「サクラサク春・絵本のまち板橋へようこそ」と題し、中央図書館リニューアルオープン後の取り組み紹介、「いたばしボローニャ絵本館」に関する紹介パネルや、区内小・中学生がワークショップで制作した絵本作品の展示、満開の桜の木を模した展示板で「おすすめしたい絵本」掲示を行う。開催時間は9時~17時。3月30日まで。
開館時間は9時~20時。3月31日休館。「おすすめしたい絵本」は、いたばしボローニャ絵本館のツイッターとフェイスブックで展示期間中、連日情報発信する。4月9日まで。