板橋区公文書館(板橋区本町)で12月11日、「板橋學校(がっこう)」座学セミナーの第4講義「老舗商店主が語る板橋宿」が開かれ、今期の開講を終了した。
12月11日の回にゲスト登壇した商店街店主、星野久男さんと小川雅之さん
「板橋學校」の名称で今期初開催となった同セミナーでは、旧宿場町・板橋宿と仲宿商店街の歴史と変遷をテーマに講義を行った。10月から11月にかけて、1914(大正3)年築の商店をリノベーションして古民家カフェとして再生した「板五米店」(板橋区仲宿)を会場に、第1講義から第3講義まで午前と午後の部に分けて開講。今回の第4講義は板橋区公文書館の講義室で行い、今期の全プログラムを終えた。
同公文書館副館長の桑畑陽一さんによると、当初は昨年の開講を計画していたが新型コロナ禍の影響で断念。若い世代や女性にも関心を持ってもらえるようと毎年秋に主催してきた歴史講座の内容を見直し、9月に予定していた板五米店の建物見学会は緊急事態宣言の延長で中止したが、10月からの座学セミナー開講にこぎ着けた。中止した建物見学会には定員を大幅に超える応募が集まり、4回の講座はいずれの回も受講者が定員に達したという。
桑畑さんは「有料で開いた講座にもかかわらず予想を超える反響で、各回盛況で終えることができた。最終回の12月に仲宿商店街の老舗店主の方に登壇してもらい、学校の名にふさわしく受講者から質疑が飛び交う充実した内容となった。この流れを来年にもつなげていきたい」と意気込む。